ウォルバーハンプトンを率いるヌーノ・エスピリト・サント監督(45)が、チェルシーの新たな指揮官候補に浮上している。『ミラー』が報じた。

往々にして、チェルシー指揮官問題はほぼ毎シーズン訪れる。今季から指揮を執るマウリツィオ・サッリ監督も例外ではなく、イタリアで功績を上げた緻密な戦略家もプレミアリーグへの順応に苦しみ、現在逆境に立たされている。

今季開幕から公式戦18試合無敗というこの上ないスタートを切ったチェルシーだが、昨年末あたりから陰りを見せ始め、今年に入ったリーグ戦では、アウェイで1勝しか挙げられず、順位も6位に落としてしまった。

ファンやサポーターからの批判も多く、サッリ監督のスタイルを否定する声もチラホラ。そんな中ではやはり監督交代の噂が出てくるのも当然で、これまでにユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督や、レアル・マドリーに再任したジネディーヌ・ジダン監督の名前が候補に挙がっていた。

そして今回、新たな候補として浮上したのがヌーノ監督だ。2012年に母国のリオ・アヴェで監督業をスタートさせたポルトガル指揮官は、2014年夏に就任したバレンシアでは1年目にリーグ4位に導いた。2016年夏から1年間ポルトで指揮を執った後、ウルブズには2017年夏に就任。そのシーズンにチームをチャンピオンシップ(イングランド2部相当)優勝に導き、7シーズンぶりにプレミアリーグ復帰を果たした。

その手腕はプレミアでも通用し、30試合を終えた時点で現在リーグ7位。昨年9月には月間最優秀監督賞を初受賞した。今回噂が上がっているチェルシーとは、第15節のホーム戦では2-1で勝利。今月10日に行われた第30節では、最後の最後に追いつかれたもののアウェイ戦で1-1という試合を演じた。

確かな手腕を発揮するヌーノ監督。チェルシーは、サッリ監督がリーグ4位以内もしくはヨーロッパリーグ優勝という結果を残せなければ、1年で解任する可能性があるが、来季は誰がベンチに座っているのだろうか。

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