A代表メンバーも含む11人を選出、GKはA代表招集も期待の23歳ガン

 23歳以下の欧州最強国を決めるU-21欧州選手権が今年6月に開催される。スターを多く輩出してきたこの大会、今回の注目は近年U-17とU-20世代で世界王者となったイングランドだろう。昨年のロシアワールドカップ(W杯)でも4位に入るなど躍進を遂げている“サッカーの母国”には現在、若い才能が溢れている。

 U-21欧州選手権は大会名に「U-21」と入っているが、これは予選開始時の年齢制限が21歳以下であるためで、本大会では1996年1月1日以降生まれの選手に出場資格が与えられる。実際には23歳の選手も参加することができる。

 先日発表された3月の親善試合に向けたU-21イングランド代表メンバーには2017年のU-17W杯優勝メンバーであるMFフィル・フォーデンマンチェスター・シティ/18歳)やビッグクラブ注目のDFアーロン・ワン=ビサカ(クリスタル・パレス/21歳)、クラブで背番号10を背負うMFジェームズ・マディソン(レスター・シティ/22歳)といった有望株がずらりと名を連ねた。

 しかし、イングランドではこの世代でもすでにA代表で活躍している選手が多い。たとえば、ロシアW杯にも出場した新星FWマーカス・ラッシュフォードマンチェスター・ユナイテッド)はすでにA代表常連だが、1997年生まれの21歳でU-21欧州選手権の出場資格がある。英メディア「Squawka」のツイッターはラッシュフォードのようにA代表へと上り詰めた23歳以下の選手も含めた、U-21代表の“理想形”を考案した。

 GKはアンガス・ガン(サウサンプトン/23歳)。プレミアリーグでは直近の4試合でスタメン出場している身長196センチの長身GKだ。英国内ではA代表招集を期待する声もある。

すでにA代表33試合出場のデレ・アリ、ドルトムントで大ブレークしたサンチョの名も

 最終ラインは4人で、右からトレントアレクサンダーアーノルド(リバプール/20歳)、ジョーゴメスリバプール/21歳)、フィカヨ・トモリ(ダービー/21歳)、ベン・チルウェル(レスター/22歳)となった。現U-21代表の主軸であるトモリ以外の3人は、すでにA代表に名を連ねている。

 中盤はアンカーに今月A代表初招集を受けた期待のMFデクラン・ライス(ウェストハム/20歳)をアンカーに据え、その前にはマディソンとデレ・アリ(トットナム/22歳)が並ぶ。すでに代表33キャップを持つデレ・アリもまだ22歳だ。

 3トップは両サイドジェイドン・サンチョドルトムント/18歳)とカラムハドソン=オドイ(チェルシー/18歳)という2人の10代選手が選出された。サンチョは昨年ドルトムントで大ブレークし、A代表デビュー。バイエルン・ミュンヘンへの移籍騒動で注目を集めたハドソン=オドイも追加招集という形で今月A代表初招集となった。そして、センターフォワードには前述したラッシュフォードが君臨している。

 彼らの他にも、サンチョと同様にドイツで飛躍を遂げたFWリースネルソン(ホッフェンハイム/19歳)やU-20ワールドカップMVPのFWドミニク・ソランケ(ボーンマス/21歳)、MFライアン・セセニョン(フルハム/18歳)といった逸材が目白押しのイングランド。同世代のタレントの豊富さは、他国よりも頭一つ抜けていると言えるかもしれない。若きスリーライオンズのさらなる快進撃に期待だ。(Football ZONE web編集部)

(左から)MFアリ、FWサンチョ、FWラッシュフォード、MFマディソン【写真:Getty Images】