東芝エネルギーシステムズが、昨年豊田自動織機から受注した再エネ水素充填所「H2PLAZA」が完成し、その開所式が3月22日に行われ、本格的な運用を開始した。

 この水素充填所では、再生可能エネルギーの一つである太陽光によって発電された電力で水素を製造し、圧縮・蓄圧して、豊田自動織機の高浜工場で稼動する13台の燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)に供給する。東芝エネルギーシステムズが独自に開発した制御システムにより、FCフォークリフトの稼動状況に応じて水素の製造量を適正・適量に調整できることから、効率的なエネルギー活用を実現する。

 東芝エネルギーシステムズは、再生可能エネルギーと水素を活用して、電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システム「H2One」に加え、燃料電池車やFCフォークリフトに再生可能エネルギー由来の水素を供給するシステムなど、水素を様々な用途で利活用するための技術・ノウハウを数多く保有している。水素の製造から貯蔵、そして利活用に至るまでワンストップで製品・ソリューションを提供する企業として、 今後もCO2を排出しないクリーンな水素社会の実現に貢献していくという。