「彼女」

中高生のときは当たり前だったこの立ち位置。

毎日メールをする、電話をする、手をつなぐ、キスをする……。

すべてのはじまりは彼女になってからだったのに。大人になるにつれ、いつの間にかいろいろなはじまり方をするようになった。

彼の家の鍵を持っていたって「彼女」じゃない人だっている。そう、「彼女」というスタンスが、今では全然「当たり前」じゃない。ちょっとした珍しい宝石みたいに感じられます。

はあー世知辛い世の中だ……。

そう思っていたんですが。

本気で彼女にしたい人には、歳をとっても変わらずちゃんと「付き合ってください」と告白するらしいのです。

それは黙っちゃいられない。

ということで今回は、男性に「彼女にしたい」と思われる人とは? を考えます。

■本命彼女になっている人はここがちがう! 本命女子の10の特徴

男性が「この子を彼女にしたい!」と強く願うときは、「ロイヤルストレートフラッシュ!!」というように、好き属性フルコンプ時ですから、当たり前ですがまずは相手の好みを把握する、というのが大前提です。

男性って、顔やスタイル、性格など、ある属性で突き抜けている女性を見ても「あっ、この人もありかなぁ」くらいにしか思わない生き物です(ごくまれに「Fカップさえあれば、誰でもいい」みたいな方もいらっしゃいますが)。

この観点から考えると、彼女にしたいと思ってもらえる云々というのは、彼のそのときどきの好きな属性にヒットするかどうかということ。

これは、日々刻々と変化していくモノだったり個人差が大きすぎたりするので、「彼女にしたいと思われる特徴」を10個書いても意味がないのです。むしろ1万個書いても足りないくらい。

では、この「10の特徴」は何かというと……。

本命彼女になりたい人が、達成しなければならない必達案件です。ここに到達しないと、本命彼女の選考レースという土俵にすら立てません。

転職の面接が「恋人探し」によく例えられますが、そこでチェックされるような最低限の素養に近いです。

具体的には、見た目の清潔さや性格など。

本命彼女になるためには、最低限クリアしなければならないハードルをお話しします。

◇(1)お肌の手入れ、絶対

お肌。地味に超大切です。

「好きなタイプは?」と聞いたときに「肌の綺麗な子!」と答える男性はまずいませんが、お肌の綺麗な子を無意識に選んでいる方、かなり多いです。

スキンシップ時に触れるお肌がツルツルスベスベだったら……離したくない系本命女子に一気に爆上げです。

◇(2)髪の手入れも、絶対。

ぶっちゃけメイクに30分時間を割けるなら、その半分をセットに使ってほしいくらいです。

これまでのコラムにも再三くどくどとお伝えしておりますが、何度でも言います。

髪は女の命。手入れは必須です。

◇(3)常に小奇麗であれ

時代の流れなのか企業努力なのかわかりませんが、全身ファストファッションのコーディネートも当たり前の時代になってきています。

昔のようにブランドで装備を固めても、今の時代は誰の目にも止まらない可能性が高いのです。

たいていの男性は、私たちが血眼になって探し出した「運命の一本」も、某ファストファッションブランドのデニムも、同じに見えるようです。ラインのちがいやディテールのちがいがわかる男性は少数です。

そのかわり、生地が痩せてきたスカートやソックスの毛玉、ニットの毛玉など、自分でもわかるものに関してはものすごく反応します。

ボロい、ボロくないは男性でもわかってしまいますので、マメにクローゼットの中身を更新しましょう。

◇(4)家庭的な一面

「家庭的な女性」を期待している男性は少なくないです。

とはいえ、最低限でいいです。

朝から一汁三菜をパリッと揃えて、お部屋をお味噌汁のいい香りで包ませる必要はありません。

「女の子の家」レベルで部屋が片づいていて、ちょっとした料理を出せるくらいでいいです。

本命彼女ともなれば、家庭的な面を見せなければならない局面もきます。初めは非日常的なデートもたくさんするでしょうけど、毎回ホテルに泊まってビュッフェ食べてというわけにはいきませんからね、凡人は……。

◇(5)挨拶、お礼ができる

人としての常識の部分です。

特に注意してほしいのが、彼以外の人に対する接し方ですね。

外食したとき、店員さんに「ありがとうございます」や「おいしかったです」をさらりと言えるような気立てのいい子かどうか。男性が一番気にしているのは、案外こちらかもしれません。

◇(6)ちょっとした気配りができる

ご招待いただいたイベントへの手土産、誕生日やイベントごとでのプレゼント。

大袈裟に考えなくていいです。でも、そういう気配りって意外と見られています。

◇(7)オレといるときのテンション

男性は、女性の笑顔に喜びを感じてくれるジェントルでナイトな生き物です。

笑顔で接してくれる人は、自分に好意がある。ゆえに笑顔を向けてくれる女性は、子づくりまで到達しやすい。

……なんて遺伝子レベルで刷り込まれているかのごとく、笑顔に弱いです。だから、彼といるときは笑顔で楽しそうにしてください。ただ、無理しない程度に(笑)。

◇(8)人の話をちゃんと聞ける

自分の武勇伝や仕事、夢、希望などのポワポワした理想論を熱めに語っているとき。

きっとつまらない話ばかりだと思いますが(笑)、我慢して聞いてあげてください。男性だって、承認欲求を満たされたいし、ちょっとした自慢をしたいし、それを大好きな子にキラキラした目で聞いてほしいんです。

ちゃんと聞かずに、すぐ「あ、私も」「私はこう」「それはどうなの?」なんて返す人にならないように。

会話だ、相槌だって考える人もいますが、カラオケで歌っているとき、サビで勝手にマイクを奪って乱入してくる空気の読めない女、そんなイメージだと思ってください。

◇(9)性悪ではない

否定体質、悪口、陰口、天邪鬼、やさしさがないなどなど。

ここは、人間として本当に最低限だと思いますので、こういった書き方をさせてもらいます。

何か話したら「でも、」「いや、」「ちがうと思う」というような否定的な返事や、「昨日の○○ちゃんにマジむかついた」というような会話ばかりだったら……。

誰でも楽しくないに決まっています。特に、営業マンをはじめとしたバリバリ体育会系の男性は、自分のモチベーションを高めて辛いお仕事を乗り切っていることが多いです。

そのため、余計なところでネガティブな空気に触れたくないはず。愚痴、言いたくなりますよね。

でも、本命かどうか微妙な立場だったら、自分の憂さ晴らしは気の合う女友だちに付き合ってもらいましょう。

◇(10)彼の好みを知って合わせようとする

さて、ここまでたどり着いたら、面接で言うところの「最後になりますが、何か聞いておきたいことはありますか?」です。

冒頭に書いたとおり、本命彼女になるためには彼の今の好みを知って、そんな女性にいっちょなってやろうじゃないか、という意思表示やアピールが必要です。

彼の今の関心事や好みを上手に聞き出しながら、ちゃっかり自分をアピールしてください。

■「本命女子」と「セカンド女子」の決定的なちがい

セカンドにも種類があります。

具体的にいうと、本命女子に「格上げされる」セカンドと「格上げされない」セカンドの2種類。

前者は、おおよそ「体の関係のみ」に近いイメージです。一緒に食事に行くなどのかなり好意はあるものの、「付き合おう」の言質が取れてなかったり、相手にほかのパートナーがいたりする状態ですね。

問題なのは、本命女子に「格上げされない」セカンドです。

理由は結構単純で、あなたが彼の「NG条件」に抵触してしまっているケースが多いです。

喫煙者は生理的にムリ、ファッションの好みが間逆、など。

「私、彼のNGゾーンに入ってる」と気づいたら、無理ゲーにいつまでも付き合っているヒマはありません。さっさと見切りをつけて、次にいきましょう。

あとは、少数ですがセカンド体質の方。

自己主張が足りず、男性にとって掴みどころがなくて、押しどころもわからないから、いつまでたっても決め手にかけてしまう人です。

もったいないです。

私なんて、と思うクセをグッと堪えましょう。恥を捨てて、自分をバンバンPRしてください。最後の一手で、案外楽々勝利を掴めちゃいます、こういうのって。

本命女子にしたいと思うのは「ロイヤルストレートフラッシュ!!」好き属性のフルコンプのとき。大事なので2回言いました

ちなみに本命女子になる人のほとんどは、「彼の好みに一生懸命寄せる努力をしてます」というようなコツコツ系女子。

彼の今の好みにがっちり一致していて、いきなり本命女子になれる最高にラッキーな女子は、ほんのひと握りです。

大事なのは「人としてきちんとしているか」

「彼女にしたい」

これ、こちらのコラムに近いですよね。

やっぱりモテる人も本命女子になる人も、根っこの部分は人としてきちんとしているかどうかっていうところが問われているのだと、私は思います。

人としての致命的な欠点が自分にないか、日々点検して気づきをフィードバックしていく。

「やっぱりお手軽な方法なんてないかぁー!」
なんて苦笑しながら、一緒に地道な努力を重ねて、「いい」に近づいていきましょう!

(二宮ゆみ)

※画像はイメージです

「本命女子」と「セカンド女子」の決定的なちがい