スポーツカーとはいえ、荷物も多少は積めないと困ってしまう。兄弟車のBMW Z4は2名乗車のロードスターながら、なかなかの荷室容量である。ということはトヨタスープラもそれなりに実用性は高い……?

 すでに予約が殺到しているというトヨタスープラだが、単純に新しいクーペだから乗ってみたいとか、山を走りたいとか、ゆくゆくサーキットでも……などなど、予約に踏み切った理由は様々だろう。だが、あなたがこの1台で過ごすのならば荷室の大きさはけっして無視できない冷静に考えるべきことだ。そこで、兄弟車であるBMW Z4を参考にしてスープラの使い勝手を考えてみよう。

2名分の1泊2日ロケの荷物程度なら余裕で飲み込んだZ4の荷室。

 結論から言えば、Z4の荷室容量は先代比で50%増しの281ℓ。Z4はもちろんオープンカーだから幌を収納するスペースが必要だ。にも関わらずこの容量は非常に優れたパッケージングだろう。さすがに荷室の高さはそれほどではないが、幅も奥行きも申し分ない。しかもトランクスルーも備わっており、多少の長尺モノも積めそうだ。

Z4のトランクスルー

 おそらく、ハッチバックボディのスープラなら荷室の高さももう少しとれるだろうし、つまり300ℓくらいの容量になるかもしれない。ちなみにこれがどのくらいの容量かというと、実用性の鬼、フォルクスワーゲン・ゴルフが380ℓなので、その半分以上は積めることになる。あんな実用性のなさそうなスタイリングなのに、なかなか使える1台かもしれないのだ。