スペインを勝利に導く決勝PK 次戦でもゴールを決めればビジャらの記録に並ぶ

 レアル・マドリードスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは、現地時間23日に行われた欧州選手権予選のノルウェー戦(2-1)で決勝PKを決め、代表5試合連続ゴールをマークした。その得点力もさることながら、公式戦で“パネンカ”と呼ばれるチップキックのPKを披露する強心臓ぶりに、母国メディアも注目している。

 スペインは前半16分にFWロドリゴのゴールで先制。しかし、後半20分にノルウェーにPKを与え同点に追いつかれた。予選の開幕戦でつまずきたくないところで、試合を決める1点を決めたのが頼れるキャプテンだった。

 同25分にスペイン代表FWアルバロ・モラタがペナルティーエリア内でファウルを受けてPKを獲得。キッカーを務めたラモスは、先に動いて体を倒したノルウェーGKルネ・ヤーシュテインの裏をかき、意表をついたチップキックでふわりと浮かせたシュートを選択。技ありの一撃でチームを勝利に導いた。

 米スポーツ専門局「ESPN」の公式ツイッターは、「スペインセルヒオ・ラモスがパネンカでゴール」と紹介。代表5試合連続ゴール、そしてスペイン代表通算得点では歴代12位の18得点に到達したことを伝えている。また英衛星放送「スカイ・スポーツ」の公式ツイッターは、「プレッシャー? プレッシャーってなんだ? セルヒオ・ラモスはペナルティースポットから小生意気なパネンカを決めた」と、公式戦でトリッキープレーを決めるラモスの強心臓ぶりを紹介した。

 スペイン地元紙「マルカ」によれば、次のマルタ戦でゴールを決めれば6試合連続となり、ヴィッセル神戸FWダビド・ビジャやDFフェルナンド・イエロ氏、ピッリことホセ・マルティネスサンチェス氏に肩を並べることになるという。

 また同記事によれば、DFの選手で代表通算得点数がラモスの上をいくのは、1970年から80年代にかけてアルゼンチン代表で活躍したDFダニエル・パサレラ氏の22得点のみだという。全世界、そして歴史上最も得点力のあるDFへと名乗りを挙げる日も近いのかもしれない。(Football ZONE web編集部)

スペイン代表DFラモス【写真:Getty Images】