ドイツでも日本人男性が経営するおにぎり店が大人気になるなど、日本食は世界中で高い評価を得ている。それは肉食のイメージが強い、米テキサス州の州都・オースティンでも同じようだ。

 

■オースティン『あさひ日本食料品店』

しらべぇ取材班が訪れたオースティン唯一の日本食材店「あさひ日本食料品店」は、北部の住宅街近くにある。

現地在住の日本人に話を聞くと、人気のせいか以前よりも店舗面積が倍になり、かなり繁盛しているという。

 

■店内の商品はほぼ日本食材

実際に店内に入ってみると食材や菓子はほとんどが日本のもので、他国の日本食材店のように半分が韓国や中国のものになっている、よくあるパターンの店ではなかった。

店内でアメリカ人たちで混雑しているコーナーを見てみると、なんとその場で日本人女性が作る、にぎりたてのおにぎりを購入できる場所だった。

■オースティンでは鮭おにぎりが人気

ひと段落したあと、女性にどのおにぎりが人気なのか聞いてみると、意外なことに日本とおなじ「鮭」が人気なのだそうだ。

さらに横には弁当も置いてあり、とても美味しそう。写真のメンチカツ弁当もよく売れていた。

 

■日本人が涙するおふくろの味

店内には簡単なイートインもあり、購入したおにぎり2個と烏龍茶で軽食を摂ることに。

おにぎりを食べてまず感じたのは、食感がコンビニのおにぎりではなく「日本のお母さんが炊き立てのごはんで握ってくれたおにぎり」の美味しさなのだ。

しっかり米に塩もしてあるし、具もたっぷり。思わずオースティンから実家に帰りたくなってしまう、日本の家庭の味。

 

■オースティンへ行ったらぜひ訪れたい店

こういった日本人の心に響く美味しさを、まだ美味しい日本食レストランの少ないオースティンでアメリカ人に広めてくれているあさひ食料品店、本当に素晴らしい店である。

おにぎりの値段は1個2ドル前後と日本よりもさすがに高いが、具の豊富さと手握り、アメリカの物価で考えると、かなり頑張っているのではないだろうか。オースティンへ行ったら、ぜひ訪れて欲しい店である。

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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男

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