中国メディア・東方網は19日、日本の学校における体育の授業は単に「運動」をさせるだけのものではないとし、その狙いについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の小学生が将来なりたい職業ランキングで、プロ野球選手とプロサッカー選手が長きにわたり1位の座を占め続けてきたと紹介。この結果からは、日本の小学校においてスポーツが非常に歓迎されていることが見て取れるとした。 

 そして、小学生のスポーツに対する関心の高さは、学校における体育授業の重視ぶりとも直接関係しているとし、「体育の目的が、単に子どもの丈夫な体を作るだけに留まらないのだ」と説明している。

 そのうえで、日本の学校の体育授業で求められる内容は小学校、中学校、高校でそれぞれ異なっており、特に小学校では「適切な運動を通じて健康と安全について理解し、運動を愛する素養と基礎能力を培うと同時に、健康促進、体力向上を図る」といった理念が設定されており、具体的な内容も体操や陸上競技だけでなく、縄跳びサッカー、バスケットボールなどの球技も含まれていると伝えた。

 また、体育の授業で最も重要視されているのは「常に自分を超えていく」という精神であるとも説明。その最たる事例が、多くの小学校で冬の時期に行われる「持久走大会」であるとし、毎年冬になると体育の授業以外でも、授業間の休み時間なども利用して持久走大会に向けてのトレーニングが行われると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の体育教育は、単に体を動かすだけのものではなかった=中国メディア