ホンダが「NEO SPORT CAFE」シリーズと謳うCB-Rシリーズ。カフェレーサーストリートファイターを融合させた次代のネイキッドモデルで、CB1000R、CB250R、CB125Rを矢継ぎ早にリリースしてラインナップを形成してきた。そして今、真打ちとも言えるCB650Rがデビューし、大坂モーターサイクルショーおよび東京モーターサイクルショーで日本でも初お披露目。そんな“超”最新モデルのCB650Rに、早くもフルカスタマイズを施した車両が東京モーターサイクルショーに展示されていた。

h2カフェレーサー風スタイルがさらに昇華

 東京モーターサイクルショーのホンダ・ブースで大阪モーターサイクルショーに次ぐジャパン・プレミアを果たしたネオクラシックモデルのCB650R。だがそのとなりのホンダドリーム・ブースにて、早くもフルカスタマイズを施された車両が展示されていた。

 まずはノーマルのCB650Rの姿をご確認いただきたい。

 そのCB650にフルカスタマイズを施した車両がこちらだ。

 そのカスタマイズはセパレートハンドル、アルミ製フロントフェンダーパネル、アルミサイドカバー、フェンダーレスキット、バックステップなど多岐に渡るが、なかでも目を惹くのはモリワキのショートエキゾーストだろう。

 ショート管と聞けば70〜80年代の昭和テイストを連想するが、最新のストリートファイター的なトレンドも取り入れたCB650Rに合わせるべく、レトロモダンなデザインを与えられている。

ノーマルのCB650Rのエキパイ。
モリワキのショートエキゾーストに組み合わされるエキパイ。

 このシステムはエキゾーストパイプも含めたフルエキ仕様となっているのだが、このエキパイ部分の造形が秀逸だ。ノーマルのCB650RはかつてのCBX400Fを彷彿とさせる綺麗に揃ったエキパイが特徴的だが、その美しさを損なうことなく、さらなるレーシーさを演出させているのだ。

サイレンサーの手前には触媒を収めるボックスが設けられているのだが、ここにもモリワキのロゴが刻まれているのにはさすがと言うほかない。
カフェレーサーの常套手段であるバーエンドミラー。一見、ハンドルを切った際にタンクに干渉しそうだが、ギリギリのところでかわすようにセッティングされている。
タンクパッドも新しすぎないデザインがCB650Rに見事にマッチ。タンクの色もモダンクラシックテイストに溢れている。
ツートーンカラーのシートは、実はCB650Rを設計したホンダの開発者がもともとデザインしていたもの。似合うのも当然だ。

 特筆すべきは、この車両に採用されているいくつかのパーツは、ホンダの開発陣がもともとCB650R用にデザインしていたものが多く含まれているということ。フルカウルを与えられた兄弟モデルのCBR650Rとパーツを共用しなければならないなど、主にコストの都合で変更もしくは省略せざるを得なかったものが、カスタマイズパーツとして再び日の目を見ることになったのだ。なるほど、見事なマッチングもうなずけるというものだ。

 この車両に愛用されている数々のカスタマイズパーツは、すでに発売されているものもあれば、発売予定のものもある、気になる人は近くのホンダドリーム店に問い合わせてみてほしい。