2019年4月27日(土)〜5月19日(日)開催の展覧会『シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019』。本展の音声ガイドに朴璐美が決定した。朴璐美は、シド・ミードがガンダムデザインを手がけたテレビアニメ∀ガンダム』で主人公ロラン・セアック役を務めている。

この音声ガイドは “未来のリハーサル”というキャッチコピーで開催する本展の案内人として、来場者と一緒にシド・ミードが思い描く未来の世界を巡る演出となっている。

3月25日に音声ガイド収録が行われ、朴璐美からコメントも寄せられた。

朴璐美が語る、シド・ミード展への期待

GUNDAM / Mobile FLAT / Diana Counter© Syd Mead,Inc.『∀ガンダム』(C) 創通・サンライズ

GUNDAM / Mobile FLAT / Diana Counter© Syd Mead,Inc.『∀ガンダム(C) 創通・サンライズ

「シド・ミードさんはダ・ヴィンチのような方だったんだと今更ながら知ることができてワクドキしました。富野由悠季監督が私の中のダ・ヴィンチ像だったのですが、また違うベクトルダ・ヴィンチさんがいらっしゃったんですね。今日は残念ながら画像を見ながら収録することができなかったので、展覧会に私も足を運び、作品をジックリ見ながら色々感じたいと思います。皆さんもきっと『シド・ミードさんが思い描いた通りの未来になっているよ!』と、感じられるのではないでしょうか。ナレーションの随所にシド・ミードさんご自身の言葉が散りばめられているのですが、その言葉一つひとつがとてもグッときます。暖かい目で人類を見守っていて、リスペクトしていて、今、とても難しい時代だけれど、それでも人類に希望を抱いていて……なんだかそんな刹那的なものを感じてしまいました。彼の頭の中を覗き見したいです(笑)

『∀ガンダム』を振り返って

TURN A : FRONT (C) Syd Mead,Inc. 『∀ガンダム』(C) 創通・サンライズ

TURN A : FRONT (C) Syd Mead,Inc. 『∀ガンダム(C) 創通・サンライズ

「もう20年経つのですね……。大好きな作品なのでとても感慨深いです。20周年イベントをやってほしいくらい(笑)最終回の時の富野由悠季監督の言葉を覚えています。『この作品は今やるにはまだ早過ぎた。きっと50年後に再度認識される作品だ』そう話していらっしゃいました。私もその通りだと今も思っています。この作品は私の人生を確実に変えた作品です。ロラン・セアックという男の子はその後の私の人生に彩りを与えてくれた子です。当時は初めての男の子役で喉を壊したり、無意識にプレッシャーを抱え込んだり、彼のことがとても好きな分、片思いのような状態が続いたりして苦しんだりもしました。でも、それでも彼と一緒に取り組んで乗り越えてきた喜びがあります。いまでもロランと一緒に旅をしたいです。彼をもう一度演じたいです」

シド・ミードと、ミード・ガンダムについて

TURN A : FRONT (C) Syd Mead,Inc. 『∀ガンダム』(C) 創通・サンライズ

TURN A : FRONT (C) Syd Mead,Inc. 『∀ガンダム(C) 創通・サンライズ

「当時は、今思うと恥ずかしくなるほどの不勉強さでして、『ガンダム』という作品も良くわかっておらず、アニメも見ておらず、シド・ミードさんがどれほど著名な方かも知らずにいました。ロランをやることが決まった初めての顔合わせの場所に『∀ガンダム』のポスターがドーンと貼ってあって『これが∀ガンダムかぁ……』と眺めていたら、富野監督に『このガンダムをどう思う?』と聞かれ『めちゃめちゃかっこいいですね。これヒゲですか? いいですね!』と無邪気にこたえたら、富野監督が少しニヤリとして『でもこれ、巷ではとても不人気なんだよ?』と言われました。その時は意味がわからず『え? なんで?』と疑問が残りましたが、その後アニメ業界に携わるようになって、他のガンダムとは随分違ったテイストだったことを知りました(笑)


『シド・ミード展』では、世界初公開を含む、多数の『∀ガンダム』の画稿の展示も予定されている。

右=朴璐美/左=植田益朗(シド・ミード展実行委員長)