ペットの幸せは飼い主がどれほどの愛情を注いでいるかによって決まるが、時に飼い主が可愛がっているペットの毛を染めたりしている様子がネット上で公開されると、世間では大きな物議を醸す結果となる。このほど愛犬のプードルを様々な外見に変化させる米ミズーリ州の女性のニュースが『LADbible』『Metro』などで報じられたが、「動物をリスペクトしていない」といった非難の声が寄せられている。

ミズーリ州でペット美容室「K-9 Designs」を経営しているレイチェル・リン・マックギニスさん(33歳)は、これまでにも愛犬プードル“ビジュー”(12歳)をドラゴンや孔雀、馬など様々な外見に変えてきた。

プロのグルーマー(ペット美容師)としての腕前を振るうべく、鮮やかな染料とハサミなどの専門道具を使って、毎回ビジューをいろんな動物にしてきたレイチェルさんは、「より風変わりなデザインがいいわね。自分の創造性を自慢できるし」と嬉々としており、今回はビジューをホッキョクグマに変身させた。

レイチェルさんが公開したホッキョクグマバージョンのビジューは、遠目から見るとまるでホッキョクグマそのものだ。雪の中でビジューの首を長く見せるようにと特定のアングルを意識して撮影された写真に、人々はその完成度の高さに驚きの声をあげ、レイチェルさんは満足できる写真が撮れたと話す。

ホッキョクグマのイメージを完璧にするために、デザインを完全マスターしたわ。ホッキョクグマのように見せるために、大量のヘアスプレーを使っているの。ビジューは毛がフワフワだから、洗ってブラッシングして、スプレーで固めて。このスタイルは30分ほどで仕上がるけど、ホッキョクグマのような毛にするには11か月もかかったのよ。最初に正しい形に毛をカットしなきゃいけないし、それは2時間ほどかかったんだけど、ビジューをずっと立たせていたわけではなく休憩させながらしたの。」

レイチェルさん曰く、ビジューのデザイン変更時には企画から準備まで1年ほどを要する場合もあり、その後もデザインを維持するための手入れが大変だという。

「一番複雑だったのは、ビジューを馬にした時ね。サドル(鞍)とたてがみまで作ったの。複雑なトリミングで、完成させるのに8時間ほどかかったわ。」

風変わりなビジューの外見は、当然周りの目を引く。

「みんなビジューの写真を撮りたがるの。撫でるためにわざわざ車から降りてくる人もいるぐらい。ビジューは、なんといっても注目を浴びて撫でられたりするのが大好きだから、いろんなデザインになって嬉しがっているようね。」

ビジューが色盲であることを明かしたレイチェルさんは「ヘルシーハッピーで可愛がられてさえいれば、ビジューはどんな姿でも気にしていないはず」とも話しており、次回のデザインについて「今度は羊にするわ。ふわふわのボディにしてトリミングした足を羊の蹄のように黒く染めるのよ」と明かしている。

しかし、このニュースを知った人からは「動物をリスペクトすべき。動物はおもちゃじゃない」「間違っている。こういう人たちはペットを飼うべきじゃない」「犬に聞いたわけでもないのに、犬も嬉しがっているとか勝手に言ってるだけでしょう」「犬がかわいそう」「自分を満足させるために犬を使うのは止めて。残酷よ!」「犬にとっては相当なストレスだよ」「犬の目が悲しそうに見える。嫌がっているんじゃないの」「でも、ホッキョクグマへの変身は毛染めをされていないだけマシかな」といった声があがっている。

画像は『LADbible 2019年3月22日付「Groomer Transforms Dog Into Very Realistic-Looking Polar Bear」(Credit: Caters)』『Mail Online 2019年3月22日付「This ISN’T a polar bear: So can you guess what creature is in disguise?」(Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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