日本代表は26日、キリンチャレンジカップ2019のボリビア代表戦に臨み、1-0で勝利した。森保一監督は試合後に会見に出席。記者からの質問に答えた。

試合は前回のコロンビア戦からスタメンを総入れ替えした日本がボリビアを押し込む展開に。しかし、チャンスらしいチャンスもなく試合はゴールレスで折り返した。

後半に入ってもなかなか得点が奪えない日本は、MF堂安律やMF中島翔哉、MF南野拓実を次々と投入。すると76分、自陣からカウンターを仕掛けた日本は、堂安から南野、南野から中島とパスを繋ぎ、ボックス左から中島が相手のゴールを陥れた。現在の中心選手3人でゴールをこじ開けた日本は1-0で勝利。平静最後の試合を白星で飾った。

森保監督は30分にわたる会見の中で、今回の親善試合での手応えや、今後のキリンチャレンジカップなどで戦いたい相手について語った。

森保一監督
――戦力の底上げを試みた今回の手応え

「経験の浅い選手にコロンビア戦や今回のボリビア戦でプレーしてもらいましたが、両方とも(手応えは)あります。ある程度手ごたえを掴めたということが全員に言えることですけど、ただ、試合を変えていくとか落ち着かせていくとかというところではまだまだ力を付けて欲しいと選手に伝えました」

――宇佐美、乾、香川の2列目の選手を全員入れ替えた意図は

「経験の浅い選手と豊富な選手を試合の中で少しでも融合する時間、感覚を共有する時間を持ってもらいつつ、最終的にこの試合で勝ち切ることを願って交代しました」

――選手交代まで攻撃のリズムが作れなかった印象だが、期待していたことはなにか

「前半から出てくれた選手たちはなかなか得点を奪うことは出来なかったですけど、相手の嫌なところにボールを動かしながらやってくれて、前半の終わりから相手が疲れてきているという様子がありましたし、守備が堅い相手をどうやってこじ開けていくがという部分では狙い通りにしてくれたかなと思っています」

「後半に相手が回復し、前半の攻撃にも慣れてきたところもありましたが、前半からやってきたことが徐々に効いて後半の交代選手が(ゴールを)決められたという風に思います」

――守備面では収穫があったのでは

コロンビア戦とは攻撃力の違いがありますが、2試合でPKでの1失点だった部分においては、攻撃時のリスク管理やブロックから相手にプレッシャーをかけていくというところは、基本的な部分では選手たちはよく表現してくれたと思います。コロンビア戦であった危ないシーンを反省してトレーニングでやったことを今日の試合で選手たちは良く理解してくれていました」

――今日がデビュー戦となった畠中槙之輔と橋本拳人について

「我々のコンセプトを理解して、かつ本人が持っている力を発揮してくれたと思います。ただ、まだまだレベルアップするべきところを感じていると思いますし、この国際親善試合を通して、良い経験をしたことをチームに持ち帰ってさらなる成長に繋げてもらえたらなと」

――6月のキリンチャレンジカップ、どの国と対戦したいか

「強いチームと試合したいです。今回のように南米のチームと試合をさせてほしいということは言ってあります。なぜ南米かと言いますと、南米には日本人がまだまだ掴んでいかなければいけない身体の使い方やテクニック、戦術的にも試合の流れの中で臨機応変にやっていく能力が非常に高いので、日本人が培っていかなければならない部分を彼らから吸収できるようにということからです」

――6月は新しい選手を呼ぶのか

「今後のチーム作りとしてこれまで招集した選手を軸に、あとは選手の活動を通して6月は招集していきたいと思っています。アジアカップからは多くの選手を入れ替えましたが、日本代表として選手層を厚くする部分で、私自身がいろんな選手を見ながらチームの底上げをしていくことを考えていました」

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