TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。3月20日(水)の放送では、弁護士ドットコムGMで弁護士の田上嘉一さんが、成年後見制度について解説しました。

最高裁判所3月18日(月)、認知症などで判断能力が十分ではない人の生活を支える「成年後見制度」をめぐり、後見人には「身近な親族を選任することが望ましい」との考え方を示しました。後見人になった家族の不正などを背景に、弁護士ら専門職の選任が増えていましたが、この傾向が大きく変わる可能性があるようです。

◆横領などのトラブル

「成年後見制度」とは、認知症や知的障害などで判断能力が不十分な人が不利益を被らないよう、後見人が預貯金などの財産管理、福祉サービスの利用契約などの支援をする制度です。

これは「法定後見」と「任意後見」の2種類に分けられます。前者は判断能力が衰えた後に、家庭裁判所が認定。判断能力の度合いに応じて、後見、保佐、補助と3つの類型があります。後者は将来、判断能力が不十分となったときに備え、本人が任意後見人を選び、公正証書で契約を結んでおくものです。


田上さんは認知症患者は500万人ぐらいいると言われているなか、成年後見制度を使っているのはおよそ20万件程度。まだまだ世間に浸透していない」と指摘します。親族後見人が年々減少する一方で、弁護士や司法書士といった第三者後見人が増加しています。経費や報酬が必要になりますが、豊富な知識を持ち、家族の負担が軽減されることが理由の1つと考えられます。

ただ、後見人となった親族や弁護士らが、預かったお金を使いこんでしまった事例もあるそうです。


◆「64歳」成年後見人のリアルな声

国際ジャーナリストの小西克哉さんは、まさに現在、認知症になった親族の成年後見人をしていて、弁護士に年間で費用を支払っているそうです。
後見人になる際、親族の預金口座の使途などを執拗に聞かれたそうで、「まるで人を信用していないみたいで、人格を否定されたように感じた。長男で私しか後見人になる者がいないにもかかわらず、(手続きが)かなり大変だった」と、当事者として実感を語りました。


最高裁判所は「後見人には親族が望ましい」との考えを示しましたが、高齢化が進んでいることもあり、田上さんは「老老介護で後見人も高齢者になってくる。そうなると、実際できるのかどうか」と先行きを懸念しました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

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