カロッツェリアは7機種ものドライブレコーダーをラインアップしており、ニーズに合わせたチョイスが可能。今回はこの中から最上級でもっとも多機能なモデルを紹介しよう。 REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki) PHOTO●澤田和久(SAWADA Kazuhisa) 問い合わせ:パイオニア 電話:0120-944-111

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h2カロッツェリア VREC-DH700……オープン価格

■使ってわかった3つのポイント
・大型の画面と操作キーで使い勝手良好
・3M画質で昼夜ともに高精細
・バックカメラ接続でアオリ運転対策も

 実用性抜群のボディデザインを採用。前面にはロゴが一切入らずフロントガラスへの不要な映り込みを排除し、背面には指がかかりやすい形状で使いやすい大型の操作キーを配置している。ディスプレイは2.4インチと比較的大きめで、表示される文字も大きくてハッキリ。下端には操作キーの役割を示すアイコンが表示されている。現在の標準からするとボディはやや大きめ(78.5×68×36.8mm)だが、そのぶん使い勝手に優れている。ブラケットは自由に角度調整が可能だ。

 シリーズのフラッグシップ機となるだけにスペックは業界トップクラスといえるもの。GPSやGセンサーを内蔵し、映像とともに位置情報や車輌情報の記録が行える。急加速、急減速、急ハンドル、速度超過などを検知した場合には「危険挙動録画機能」が作動し、自動的に記録映像を保護する。

 また、バッテリーを搭載しているため最大50分の駐車監視機能が利用できる。駐車中に当て逃げなどの振動や、車内をのぞきこむなど人のうろつきがあると自動的に映像記録を行う。

カーナビ用のバックカメラを接続すれば前後同時に録画。

 そしてこのモデルならではの機能が「ダブルレコーディング」で、カーナビ用のバックカメラを接続(カーナビと共用する場合はオプションの映像出力用RCA分配器・RD-VRD10を使用)すれば車両後方の映像が捉えられ、アオリ運転や追突にも対応。フロントカメラユニットを接続すれば楽しい旅の記録など車内の映像を残せる。

オプションの偏光フィルターで一段とクリアな映像が得られる。

 300万画素の高解像度CMOSセンサーを搭載し、フルHD画質(1920×1080)を超える3M(2304×1296)画質による記録を実現。トンネルの出入り口や朝夕の逆光、夜間などで明暗差補正を行うWDR機能も備えている。ガラスへの映り込みを低減する偏光フィルターもオプションで用意されている。

●本体カメラ昼間映像
●バックカメラ昼間映像

 本体カメラの記録映像は昼夜ともにとてもシャープで周囲の風景やクルマがクッキリ。昼間は目の前のクルマのナンバープレートすべての文字がはっきりと読み取れ、信号を待っている人の表情もよくわかるほどだ。車両後方や室内の映像は接続したカメラの性能に比例するので、それほど高精細な映像は得られない。

●本体カメラ夜間映像

 映像再生は背面ディスプレイでも行えるがパソコン向けの専用ビュアーソフト(Windows対応。Mac非対応)を用意し、2つのカメラの映像を同時に見られる。速度や方位、Gセンサーなどの情報も確認OKだ。

■GPS:搭載
■Gセンサー:搭載
ディスプレイサイズ:2.4型
■最大記録解像度:2304×1296(3M)
■最大記録画角:水平110°/垂直56°/対角132°