フランス時間2019年3月26日Huawei Technologies(以下,Huawei)は,フランス・パリで製品発表イベントを開催。その場で,新型AndroidスマートフォンHUAWEI P30 Pro」「HUAWEI P30」(以下順に,P30 Pro,P30)を世界市場に向けて発売すると発表した。現地フランスでは,両製品ともに26日から販売が始まっている。


 欧州におけるメーカー想定売価は以下のとおり。どちらもカラーバリエーションは「Black」「Pearl White」「Aurora」「Amber Sunrise」「Breathing Crystal」の5種類となっている。

P30 Pro
メインメモリ容量8GB,内蔵ストレージ容量512GB,税込1249ユーロ(約15万5500円)
メインメモリ容量8GB,内蔵ストレージ容量256GB,税込1099ユーロ(約13万6800円)
メインメモリ容量8GB,内蔵ストレージ容量128GB,税込999ユーロ(約12万4400円)

P30
メインメモリ容量6GB,内蔵ストレージ容量128GB,税込799ユーロ(約9万9500円)



 従来製品「HUAWEI P20 Pro」「HUAWEI P20」(以下順に,P20 Pro,P20)と比べると,メインメモリ容量は2GBずつ増えた一方で,ストレージ容量128GBモデルを基準にした場合,P30 Pro100ユーロ,P30は150ユーロ,それぞれ欧州市場におけるメーカー想定売価は高くなっている計算になる。ハイエンドスマートフォンの高価格化はまだ継続しているようだ。


 P30 Proは6.47インチサイズ,P30は6.1インチサイズ有機ELパネルをディスプレイに採用しており,解像度はいずれも1082340ドットアスペクト比にして9:19.5という縦長アスペクト比のパネルとなっている。
 ディスプレイの上部に切り欠き(ノッチ)を設けてフロントカメラを配置するのは従来製品と変わっていないが,フロント側の深度センサーを省略したことで,ノッチの形状は小さめの水滴型になった。


 搭載SoC(System-on-a-Chip)は,2018年に登場したもうひとつのハイエンドラインナップであるHUAWEI Mate 20シリーズと同じHiSilicon Technologies(以下,HiSilicon)製のハイエンド市場向けSoC(System-on-a-Chip)「Kirin 980」だ。プリインストールOSはAndroid 9(Pie)で,「HUAWEI Mate 20 Pro」(以下,Mate 20 Pro)で初採用となった独自ユーザーインタフェースEMUI 9.0」の改良となる「EMUI 9.1」を組み合わせている。



 HUAWEI P30シリーズから数えて3世代前にあたる「HUAWEI P9」から,HuaweiのPシリーズはLeica Cameraライカカメラ,以下 Leica)と共同開発したカメラユニットを採用するなど,カメラ機能に重点を置いたスマートフォンとなっている。前モデルP20 Proは,NTTドコモ2018年モデルとして採用したこともあり,写真をよりキレイに撮れるスマートフォンとして国内でも認知されているようだ。

 HUAWEI P20シリーズまでのHUAWEIは,アウトカメラモノクロセンサーとRGBセンサーを組み合わせることで「Leicaらしい画(え)づくり」を行ってきた。その後,「センサー技術や演算性能の向上などによってRGBセンサーのみでも十分な画像品質が得られる」として,Mate 20 Proでは,いずれもRGBセンサーを使った標準,広角,3倍望遠の3レンズ構成とした経緯がある。

 一方,HUAWEI P30シリーズはどうか。ここではベースモデルとなるP30から先に話をしたいと思うが,本製品は約4000万画素の標準レンズ(35mmフィルム換算で27mm相当)と,約1600万画素の広角レンズ(同17mm相当),約800万画素の望遠レンズ(同80mm相当)という3つのレンズを搭載している。モノクロセンサーを搭載するP20 Proではなく,Mate 20 Proと同等の3レンズ構成となったわけだ。


 P30が3レンズ化したことで,上位モデルにあたるP30 Proは,さらに1枚多い4レンズ搭載となった。ただし4つめのレンズは深度センサーである。イメージセンサーを組み合わせているレンズは,約4000万画素の標準レンズ(35mmフィルム換算で27mm相当),約2000万画素の広角レンズ(同16mm相当),約800万画素の望遠レンズ(同125mm相当)の3種類で,これらと深度センサーを組み合わせたカメラ機能を,Huaweiは「Leica Quad Camera System」と呼んでいた。


 P20 Proでは標準レンズの光学3倍相当となる望遠レンズを備えていたが,P30 Proでは望遠レンズが光学5倍相当になった。そのため,レンズイメージセンサーの配置を90度曲げて,必要な焦点距離を確保するペリスコープ(periscope,潜望鏡)式のカメラユニットを搭載するに至ったという。
 27mm相当の標準レンズ125mm相当の望遠レンズは光学式手ぶれ補正機能付きとなるのも見どころだ。



 カメラが採用しているイメージセンサーについても触れておこう。
 P20シリーズでは,上位のP20 Proが1.7分の1インチセンサーを,P20は2.3分の1インチセンサーを採用してたが,P30シリーズでは揃って1.7分の1インチセンサーを標準レンズに採用した。標準レンズカメラユニットはP30 ProとP30で同じなのではないだろうか。
 ちなみにイベントHuaweiは,同社が競合製品と位置づけるSamsung Electronicsの「Galaxy S10+」や,Appleの「iPhone XS Max」の1/2.55インチセンサーよりも,サイズ,画素数ともに大きいとアピールしていた。

 なお,HUAWEI P30シリーズイメージセンサーでは,重要な変更も入っている。入力光から色を取り出すローパスフィルタが,スマートフォンイメージセンサーで一般的な「RGGB」(RedGreenGreenBlue)ではなく,「RYYB」(RedYellowYellowBlue)の構成となっているのだ。
 イベントでの説明いわく,Yellowを採用することでより多くの光を取り入れることができるようになったとのこと。YellowからRedGreenイメージを生成したうえで,画像処理プロセッサ(ISP)で最終的な画像を作り出す仕組みであるそうだ。理論やサンプルモデルは存在していたが,民生用の商品にRYYB構成のローパスフィルタが採用されたのは,おそらく今回が初めてだろう。


 カメラ機能についてはほかにも,最大ISO感度が102400から409600に向上したり,カメラベンチマーク指標となる専門サイト「DxO Mark」で,競合はもちろん,自社のP20 ProMate 20 Proを上回る「112」というスコアを記録したりといった情報が明らかになっている。


 発表会では,HUAWEI P30シリーズデュアルSIM対応となることや,純正ケースが展開になることなども明らかになったので,以下,写真とキャプションでお伝えしておきたい。




●P30 Proの主なスペック
メーカーHuawei Technologies
・OS:Android 9(Pie)
ディスプレイパネル:6.47インチ有機EL解像度1082340ドットアスペクト比 9:19.5
・プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 980」・CPUコア:Cortex-A76×2(最大2.6GHz)+Cortex-A76×2(最大1.92GHz)+Cortex-A55×4(最大1.8GHz)・GPUコア Mali-G76・AI処理プロセッサ「NPU」2基搭載
メインメモリ容量:8GB
・ストレージ:128GB,256GB,512GB
アウトカメラ:・メイン:有効画素数約4000万画素,F1.6,光学式手振れ補正機能搭載・広角:有効画素数約2000万画素,F2.2・望遠:有効画素数約800万画素,F3.4,光学式手振れ補正機能搭載
・深度センサー
フロントカメラ:有効画素数約3200万画素,F2.0
・対応LTEバンド:FDD LTE Bands 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32,TDD LTE Bands 34/38/39/40
・対応3Gバンド:WCDMA Band1/2/4/5/6/8/19,TD-SCDMA Band 34/39
無線LAN対応:IEEE802.11ac
Bluetooth:5.0 LE
バッテリー容量:4200mAh
USBポート:USB Type-C
・公称本体サイズ:73.4(W)×158.0(D)×8.41(H)mm
・公称本体重量:約192g
・本体カラーBlackPearl WhiteAuroraAmber SunriseBreathing Crystal


●P30の主なスペック
メーカーHuawei Technologies
・OS:Android 9(Pie)
ディスプレイパネル:6.1インチ有機ELパネル,解像度1082340ドットアスペクト比 9:19.5
・プロセッサ:HiSilicon Technologies製「Kirin 980」・CPUコア:Cortex-A76×2(最大2.6GHz)+Cortex-A76×2(最大1.92GHz)+Cortex-A55×4(最大1.8GHz)・GPUコア Mali-G76・AI処理プロセッサ「NPU」2基搭載
メインメモリ容量:6GB
・ストレージ:128GB
アウトカメラ:・メイン:有効画素数約4000万画素,F1.8,光学式手振れ補正機能搭載・広角:有効画素数約1600万画素,F2.2・望遠:有効画素数約800万画素,F2.4,光学式手振れ補正機能搭載
フロントカメラ:有効画素数約3200万画素,F2.0
・対応LTEバンド:FDD LTE Bands 1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32,TDD LTE Bands 34/38/39/40
・対応3Gバンド:WCDMA Band1/2/4/5/6/8/19,TD-SCDMA Band 34/39
無線LAN対応:IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth:5.0 LE
バッテリー容量:3650mAh
USBポート:USB Type-C
・公称本体サイズ:71.36(W)×149.1(D)×7.57(H)mm
・公称本体重量:約165g
・本体カラーBlackPearl WhiteAuroraAmber SunriseBreathing Crystal


リンクHUAWEIのP30 Pro製品情報ページ(英語)
リンクHUAWEIのP30製品情報ページ(英語)



―――――――――――――――――――――――――――――
記事URLhttps://www.4gamer.net/games/398/G039871/20190327108/
→この記事を4Gamerで読む(※画像などがすべてある完全版です)
―――――――――――――――――――――――――――――
関連タイトル
HARDWARE HUAWEI

―――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) 2000-2019 Aetas, Inc. All rights reserved.

Huawei,4連レンズ&光学5倍ズーム対応カメラ搭載スマートフォン「P30 Pro」を発表