ITライフハックではこれまで、JR東海の「そうだ 京都、行こう」キャンペーンなど、数々のツアーに参加してその内容をお伝えしてきた。今回お伝えするのは、JR東海とJRグループ静岡県が今年の4月~6月にかけて行う「静岡デスティネーションキャンペーン」。JR東海が厳選した観光スポットを巡るというものだ。

ツアーの概要だが、旅行は3月14日、15日の両日に渡って開催された。1日目は静岡県富士山世界遺産センタースタートしてクレマチスの丘へ移動。そこからは三島スカイウォークを経由して韮山反射炉を訪ねるというも。2日目には土肥港から駿河湾フェリーに乗って清水港へ行ったあとは、三保の松原を見学。そして清水魚市場を訪ねたあと日本平へ向かい、そこから久能山東照宮にお参りする。では順を追って紹介していこう。

■晴天のもと富士山を拝む
最初に訪れた静岡県富士山世界遺産センターは、2017年12月23日に開館した施設。世界文化遺産である富士山の普遍的価値を伝える施設で、富士山本宮浅間大社の鳥居に接して建てられている。


富士山本宮浅間神社の鳥居の脇にある静岡県富士山世界遺産センター

展示棟は1階から5階まであり、らせん状のスロープでできている。途中には富士山の風景などがあり、これを上ることで「疑似登山」が体験できるというものだ。


逆さ富士のように作られている静岡県富士山世界遺産センター。それが水面に映って正立の富士山が見えるという仕組み

富士山のいろいろがわかる展示

タッチパネルで展示を変えていくことができる

静岡県富士山世界遺産センターのあとは、近くにある富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)へ。富士山信仰の「浅間神社」は各地にあるが、全国に約1,300社ある浅間神社の大元となるのがこの富士山本宮浅間大社だ。


富士山本宮浅間神社の参道

富士山本宮浅間神社正面

大社の中にある「湧玉池」は国指定の特別天然記念物。富士山の雪解け水が溶岩の間から湧き出ており、湧水量は1秒間に3.6キロリットルという膨大なもの。年中ほとんど増減がないそうだ。


水がこんこんと湧き出でている湧玉池

手をすすぐことができる

なおこの富士山世界遺産センター富士山本宮浅間大社を巡る「富士山満喫トレイン」が4月13日に運行される。区間は三島発、富士宮着というもの。JR東海ツアーズが発売している旅行商品だが、須山浅間神社と富士山本宮浅間大社を特別参拝するほか、営業終了後の富士山世界遺産センターを訪ねることができる。なお列車も御殿場線から東海道線を通り、身延線に至るという特別なルートを運行するため、車内からもさまざまな富士山を楽しめるのが特徴だ。

■「クレマチスの丘」でジュリアーノ・ヴァンジの彫刻を楽しむ
その後は絵画や彫刻、写真、食、そしてクレマチスなどの花を楽しめる「クレマチスの丘」へ移動。ちょうどお昼時だったので、クレマチスの丘にある日本料理テッセン」でおいしいお食事をいただいた。


日本料理テッセン」正面

今回提供していただいたのは、4月から限定で味わえる、静岡の食材を中心として使用した「静岡デスティネーションキャンペーンランチ」だ。ひとつひとつがとてもおいしく、ついついご飯のおかわりを、お願いしてしまったくらいだ。


とても明るい店内

当日いただくことができた「静岡デスティネーションキャンペーンランチ

満腹になったあとは、となりにある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」へ。ここは2002年4月に、現代イタリアを代表する具象彫刻家・ジュリアーノ・ヴァンジの個人美術館として開館したもの。見晴らしのよい庭園はヴァンゆかりのフィレンツェ、ベルヴェデ-レのオカを彷彿とさせる。


ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻。外に展示されているものは自由に触ることができる

館内の丘

館内に咲くクレマチス

クリスマスローズも咲いている

このような不思議な彫像も

なお、静岡県の特定地域がフリー区間として乗り放題になる「ふじのくに家康公きっぷ」を使うと、ヴァンジ彫刻庭園美術館のほか、ベルナール・ビュフェ美術館、井上靖文学館の入館料が100円割引になるので、訪ねてみると良いだろう。

■ 長大な「三島スカイウォーク」に驚く
次に訪ねたのは、歩行者専用のつり橋としては日本最長となる「三島スカイウォーク」だ。全長はなんと400メートル富士山や駿河湾、伊豆の山並みが一望できる観光スポットだ。設立された当時は、つり橋だけの施設にどれくらい人が集まるのか? といぶかしがられたそうだが、ふたを開けてみたら何百万人もの人が訪れる有名施設となった。今回訪れたときも、外国から観光客が大勢訪れていたのが印象的だった。

今ではつり橋のほかに、森の中を楽しめる「フォレストアドベンチャー」や、ロープで橋と橋の間を渡る「ロングジップスライド」など、さまざまな娯楽施設も作られている。

なおゴールデンウィーク期間の5月3日~5日には、夜の間に渡ることができる「ナイトスカイウォーク」も開催される。花火も打ち上げられるので、この期間に訪ねてみるほうが、より楽しめるだろう。


三島スカイウォーク。曇り気味だったのが残念

三島スカイウォークから駿河湾を望む

フトショップには生花で彩られた天井が

夕暮れの韮山反射炉に歴史を感じる
1日目最後は歴史的建造物である「韮山反射炉」だ。江戸時代末期、開国前夜に作られた同反射炉は、日本で二つ残存する反射炉のうち実際に稼働し、大砲を鋳造しており、実用反射炉としては唯一となる。石炭などを燃料として発生させた熱や炎を炉内の天井で反射させ、一点に集中することで鉄を溶かして鋳造を行った。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録されている。


韮山反射炉

夕日に映える韮山反射炉

反射炉の内部を見ることができる

韮山反射炉で作られたといわれている大砲

同反射炉の観光に便利なのは「静岡DC伊豆フリーきっぷ」と「ふじのくに家康公きっぷ」。どちらかの切符を提示すると、一般の観覧料が500円から300円に割引される。

■駿河湾を横断するフェリーに乗船
2日目はまず、土肥港から駿河湾フェリーに乗船した。駿河湾フェリーは伊豆の土肥港と清水港を結ぶ観光フェリーだが、静岡県から「県道223号」(ふじさん号)の認定を受けている。


土肥港と清水港を結ぶ駿河湾フェリー

フェリーの航路は「県道223

ツアーでは特別に操舵室に入れてもらうことができた。操舵室には安全に船を進めるための機械がたくさん並んでいる。乗り物好きにはたまらない光景だ。


操舵室内部

説明してくれた船長の田尻正人さん

操舵室にあるレーダー

世界遺産となった三保松原を訪ねる
続いては2013年6月に世界遺産に指定された三保松原へ。その途中には「静岡市三保松原文化創造センター」がある。3月30日からの開館だが、そのオープン前に中を少しだけ見せていただいた。館内には三保松原にある「羽衣の松」にまつわる伝説の展示などが行われている。

なお階段を通って屋上に行くこともでき、そこからは絶景の富士山を眺めることができるので、ぜひとも訪ねてほしいポイントだ。


静岡市三保松原文化創造センター

センターの屋上から見える富士山

館内の展示

約7キロの海岸に約3万本もの松が生い茂る三保松原。当日はそれほど風があるわけではなかったので、波しぶきも穏やかで、かの浮世絵歌川広重が描いたという三保松原の様子を堪能することができた。ちなみに今の羽衣の松は3代目とのこと。


三保松原にある「羽衣の松」

海岸から三保松原と富士山を望む

お次は昼食タイム。「清水魚市場」にある「河岸の市」で昼ご飯をいただく。ここは「新鮮でおいしい魚をもっと気軽に食してほしい」という思いを持った仲卸業者が集まって作り上げたという。新鮮な魚や海産物を手頃な価格で楽しめるので、絶対に訪れておきたい。


清水魚市場の河岸の市

お昼にいただいた新鮮な刺身

食堂のほかに鮮魚などを買い求められる

オープンしたての「日本平夢テラス
清水港をあとにして、次は日本平にある「日本平夢テラス」へ。ここは2018年11月オープンしたばかりの施設だ。日本平は標高300メートルの丘陵地で、富士山や清水港、伊豆半島、そして南アルプスまでが見渡せる。


日本平夢テラス

日本平がどのようにしてできたのかをプロジェクションマッピングで投影

日本平から望んだ富士山。ちょっと天気が悪かった

ロープウェイで東照宮へ
日本平を後にして最後に訪ねたのは「久能山東照宮」。東照宮の名前の通り徳川家康を祭る神社だ。家康を祭った神社としては日光東照宮も有名だが、久能山東照宮との違いは「お墓と仏壇の違い」とのこと。家康のお墓があるのが久能山東照宮で、家康を祭っているのが日光東照宮。どちらも大事なのだとか。


日本平から久能山東照宮を結ロープウェイ

久能山東照宮

久能山東照宮本殿の風景

特別に拝観できた内部

徳川家康の墓地

久能山東照宮、江戸城日光東照宮の位置にはそれぞれ関係がある

久能山東照宮には「久能山東照宮博物館」が併設されており、徳川家康の日常品のほか、歴代将軍の具足などが保存されている。


ずらっと並んだ歴代将軍の具足

家康が使っていた「金溜塗具足」。重要文化財

なお3月31日には「静岡DCオープニング号」を東京発と名古屋発で静岡駅に向けて運行。これには久能山東照宮での特別拝観と、博物館で行われる「徳川歴代将軍 名宝展」をガイド付きで鑑賞できる旅行商品と、静岡浅間神社の大拝殿と本殿を特別に見ることができる旅行商品も発売される。

以上、静岡デスティネーションキャンペーンの内容をお伝えした。静岡県の東部には、意外なほど名所旧跡が多いことがご理解いただけたと思う。東京からほど近いながら、同県を訪ねたことがない人も多いのではないだろうか。本記事を参考にして、ゴールデンウイークには春の静岡旅行を計画してみてはいかがだろうか。

静岡デスティネーションキャンペーン
Japan Highlights Travel静岡特集ページ

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