昨シーズンは残念ながら3年連続のクライマックスシリーズ進出はならなかった横浜DeNAベイスターズ。投打それぞれの立場でチームを引っ張る筒香嘉智選手と山﨑康晃選手に、今シーズンにかける意気込みを伺いました!

【写真を全部見る】表紙撮影ではこんなポーズもとってもらいました(筒香選手&DB.スターマン)

■ 「僕たちはファミリー。このメンバーで優勝したい」(筒香) 「みんな明るい中にも、それぞれ秘めた思いを感じる」(山﨑)

――今シーズンの意気込みの前に、今回(「横浜ウォーカー」4月号)の撮影ではDB.スターマンDB.キララが一緒でした。普段絡むこともあると思いますが、どんなキャラクターなんでしょう?

筒香 どんなキャラクター…。2人とも本当にカワイイですよね。スターマンは親しみやすくて、うれしい時とかバンバンたたいちゃったりします。テンションが上がって力の加減ができなかったりすることもあるので、怖がられているかもしれない (笑)。あ、でもキララちゃんには優しく接してますよ。

山﨑 僕は試合のあとにキララちゃんと絡むことが多いです。整列する時はいつもキララちゃんが横にいてくれます。

筒香 実は付き合ってるとか?

山﨑 そんなわけないでしょ(笑)

――2月にキャンプが始まって、何か月かぶりでユニフォームを着たチームメイトと会ってどんな気持ちでしたか?

筒香 みんなと会えて素直にうれしかったです。仲間というか、もうファミリーという感覚。一人一人の顔を見渡して、「このメンバーで優勝するんだ」って、気持ちが入ります。

山﨑 明るいなぁというのが第一印象でした。でも昨年の悔しい気持ちがあるので、みんな目の色が明らかに違う。明るい中にも、それぞれ強い思いを秘めている感じがしました。

――昨年チームはBクラス。3年連続のCS出場を逃してしまいました。

筒香 横浜らしさがあまり出せなかったシーズンでした。もっと楽しく、もっと明るく、全員で向かっていくのが僕ららしさなのに、そういう部分があまり出せなかった。今年はそういう部分をもっと前面に出して戦っていきたい。

■ 「球場に誰も来てくれなかったら僕たちは意味のない存在」(筒香) 「全員で戦って、ファンの人たちと一緒に、1試合でも多く勝利を分かち合いたい」(山﨑)

――今年のチームスローガンは「Go Beyond the Limit.」(限界を超えろ)です。チームが乗り越えるべきものって?

筒香 DeNAとして過去に2度Aクラスに入りましたが、いずれも3位でした。日本シリーズへ行くには3位からでも可能ですし、実際一昨年は進出することができました。でも、やはりリーグ優勝がしたい。昨年は4位なので、「Aクラスが最低限の目標ですね」と言われることもあるのですが、Aクラスだけでは満足できません。まずはそこを超えていかないといけないなと思います。

山﨑 優勝を狙えるだけの戦力は整っていると思います。ただ去年はケガ人が多くて、誰かがいないという状態が長かった。誰一人欠けることなく強い戦力でシーズンを戦い抜く。それが理想ですが、スポーツである以上、ケガはどうしても付きまといます。ケガ人が出ても全員で補っていけるような、そんな今まで以上のものが必要なのかなって思います。

――先ほど「ファミリー」という言葉が出ましたが、ファンもファミリーの一員?

筒香 もちろんそうです。球場に誰も来てくれなかったら、僕たちはプロ野球選手としての意味も価値もない。でも一人でもファンの方が来てくれるなら、僕たちは全力で戦って、勝ちゲームを見せなければいけない。ファンの方たちは、もちろんそれぞれに好きな選手はいると思うのですが、やはり一番見たいのは優勝してみんなで喜ぶ姿だと思うんです。

山﨑 全員で戦って、ファンの人たちと一緒に、1試合でも多く勝利を分かち合いたい。その積み重ねの先に、優勝や日本一があるのだと思います。そうやって最後にみんなでいい思いをしたいですね。

筒香 本当にそう思う。ヤスはいいこと言うなぁ。そろそろキャプテンやってくれない?

山﨑 いや、それはちょっと荷が重いというか…。

筒香 山﨑君が「来年キャプテンやります」って言ってます。そう書いておいてください(笑)。

山﨑 あわわ、だから言ってませんってば(汗)。書かないでくださいよ!

筒香嘉智 #25 外野手 

1991年和歌山県生まれ。横浜高校から09年ドラフト1位で入団。昨シーズンは打率.295、38本塁打、89打点。5年連続で20本塁打以上を放つ日本の4番。今シーズンはさらなる高みを目指すべく新打法に取り組み、チームを勝利に導く

山﨑康晃 #19 投手

1992年東京都生まれ。亜細亜大から14年ドラフト1位で入団。1年目から抑えとして活躍。新人最多セーブ記録を更新し新人王に。昨シーズンは4/10に日本プロ野球史上最速で100セーブを達成。最終的に37セーブを挙げ、初のセーブ王に輝く

【取材・文/小貫正貴、撮影/福岡諒祠】

※「横浜ウォーカー」4月号(発売中)はW表紙! 筒香選手&DB.スターマン、山﨑選手&DB.キララの各コンビが登場しています。また、「横浜DeNAベイスターズ大特集」では、2人のインタビューのほかにもさまざまな企画を掲載。(横浜ウォーカー・編集部)

今シーズンへの意気込みを語る筒香嘉智選手(左)と山﨑康晃選手