「最近、爆笑したのはいつですか?」

こんにちは。今回は「爆笑」について。大人になると声を出して笑うことは少なくなります。ましてや爆笑なんてなかなかできません。子供の頃、そして青春時代は何がおかしいかわからないくらい笑っていたのに。大人になると新しいことに触れる機会は減ってしまい、感受性が鈍くなっていくのです。私は子供の頃、全てを自分で決められる大人に早くなりたいと思っていました。子供の頃は大人が自由で輝いて見えたものです。しかし、実際に大人になると子供時代の不自由の中に見つけるキラメキがなつかしく感じるのです。ないものねだりですね。

最近、アマゾンライムNetflixをよく見ているのですが、そこで18年ほど前に読んでいた漫画のアニメ化されたものが目に止まりました。すごくはまっていたことは覚えています。内容もなんとなく覚えています。とりあえず見てみることにしました。作品の名前は「金色のガッシュベル!!

とりあえずのつもりが気が付いたら150話全て見てしまっていました。家に帰って作品を見るのが毎日の楽しみになりました。爆笑しました。そして泣きました。そこには18年前の私がいました。そして18年前と同じように楽しめた自分がとても愛しく感じました。

金色のガッシュベル!!」は選ばれた魔界の100人の子供たちが王様になるため人間のパートナーと共に戦うお話です。魔界の子供たちは人間界に送られ、初めてきた人間界でパートナーの人間を探すところからはじめなければなりません。なかなかパートナーに出逢えない魔物もいます。魔物たちは自分の力が封じられた本を持ち、中に書かれた文字が読めるたった一人の人間を探すのです。

魔物も人間と同じです。優しい子も強い子も弱い子も悪い子もいます。人間のパートナーとの絆の中で成長していきます。そして人間も魔物からたくさんのことを学んでいくのです。戦いに敗れると魔物は魔界に送り返されてしまい、二度と人間に会うことはできません。王様になるために勝ち続ける魔物、大好きな人間と離れたくないから必死で戦う魔物、色々な思いがあります。その魔物たちの想いをパートナーである人間も共に背負い、戦うのです。

主人公ガッシュベルは魔界では落ちこぼれでした。そして、ガッシュベルはなぜか魔界での記憶を全て無くした状態でパートナーの清麿と出逢います。清麿は天才ですが、天才が故に周りの中学生とは馴染めず、人に心を閉ざしてしまっています。ガッシュベルは真っすぐで熱く、優しくとても強い正義の心を持っています。その心が清麿を変えていくのです。

この作品の素晴らしい所はシリアスストーリーの中にあるシュールな笑いです。言葉で伝えるのは難しいのですが、そのシュールな笑いこそが登場人物を魅力的にし、作品を鮮やかにしているのです。そして気が付くと登場人物たちのファンになり、心から応援している自分に気づく。しかし、切ないのは王様になれるのは戦いを勝ち抜いた一人だけだということ。その切なさがこの作品に深みを与えているのだと思います。漫画ももちろん素晴らしいですが、この作品はアニメの登場人物の声もとても魅力的です。声から感じる幼さが、また心を揺さぶるからです。

 

今回のテーマは「爆笑」なので、爆笑する漫画を考えた時、1番最初に浮かぶ作品を考えてみました。私が1番に浮かんだ作品は「ルナティック雑技団」です。少女漫画雑誌りぼんにて1993年頃に連載していた漫画です。当時、胸キュンの恋愛漫画がほとんどのリボンの中でひときわ異彩を放っていました。

この作品も恋愛漫画ではあるのですが、登場人物がとにかく個性が強く、笑わずには読めない作品です。漫画好きの友達の家に泊まりに行ったときにこの作品を久しぶりにみかけました。大人になってもう一度読み、大爆笑し、友達と涙を出しながらこの作品の魅力を伝えあいました。

この作品は、愛しすぎて歪んでしまった愛情をコミカルに描いています。つまり「病んでる」わけですが、それを笑いに変えてしまうってすごいなと思うのです。私の一押しのキャラは「愛咲ルイ」極度のナルシストでおかしな行動ばかりするのですが、なんか愛おしく感じてしまう男子中学生。全3巻でさくっと読めます。騙されたと思ってぜひ一度読んでみてください。

今回の記事を書いていて思ったのですが、笑いを文字で説明するというのは本当に難しい。知っている人に伝えるなら、セリフや登場人物の名前だけでも伝わります。しかし、漫画に関してはやはり、その絵に込められたパワーが笑いを生み出し、言葉に命を与えているのです。改めて漫画家さんの素晴らしさを感じます。

 

続いてご紹介する作品は「聖☆おにいさん」です。こちらは大人になってから出逢った作品。ブッタとイエスが天界から地上に降りてきて、ふたりが同居しながら日本でバケーションをするという、設定が独創的すぎる漫画です。そしてふたりは貧乏暮らしの中にささやかな幸せを見つけながら生活していくのです。

この作品の素晴らしさは何といってもブッタとイエスキャラ設定にあります。ふたりとも穏やかで優しいのですが、変なところにそれぞれがこだわりを持っています。それが変に人間らしく、仏と神と言われているふたりの人間らしさが愛おしくなってくるのです。

ブッタとイエスは近所では不思議な外国人だと思われています。街の人々とのふれあいにも癒される作品です。大爆笑が続く作品ではないのですが、基本的にジャブのような笑いが続きじわじわおかしくなってきたところに、思いっきストレートが飛んできて吹き出してしまう。そんな作品です。

 
笑いのツボというのは人それぞれで、好みもあるわけです。何年か前に友達とバラエティー番組を見ている時に私が大爆笑をしていたら、「いじめられてるの見てめっちゃ笑ってる。」と言われたことがあります。確かに!私はリアクション芸人さんが大好きです。しかし、いじめられてるのが好きというわけではなく、痛みとか、恐怖とかを笑いに変えちゃう精神力が好きなんです。芸人さんの言う「おいしい」ですね。
 
芸人さんのライブを観にヨシモト∞ホールに行ったことがあります。会場の反応が新鮮で面白かった。会場が揺れるほどの大爆笑は、ほとんどの人のツボにはまっているということです。私は、人とは違うとこでツボにはまることも多かったのですが、人間て不思議です。大爆笑の中では思い切り笑えるのに、他の人が笑ってないとそこまで爆笑できなかったりする。今度はお酒を少し飲んで行ってみようかな。周りを気にせず、ひとりでもおもいっきり大爆笑できたらもっと楽しめると思うんです。
 
そういう意味では、漫画って最高ですね。ひとりの世界で、自分のスピードで、好きなように楽しめる。誰かに気を使う必要もなく、感情を真っすぐ出すことができる。最近笑ってないなと思ったら、漫画を読みましょう。笑うというのは癌さえも治してしまう力があるのですから。
 

 
昭和元禄落語心中」というアニメにはまり、新宿末廣亭に落語を観に行ったのですが、とても面白かった。話芸というのは本当に素晴らしいものだなと思いました。若手の落語は噺家の緊張を感じてしまい、こちらのも緊張が伝わりあまり笑えないのです。でもその一生懸命さに感動しました。そしてベテランの落語はすごい!とにかくその世界に連れていかれてしまい、夢中で話を聞いてしまう。何人もの登場人物を演じ分け、男にも女にも見えてしまうのです。ほろりと泣きそうになったり、大爆笑したり、心が揺さぶられる。そして、その声に耳を傾ける。ぜひ一度体験してほしいです。
 
漫画というのはこんな風に新しい世界も教えてくれます。漫画がきっかけで趣味をはじめたり、部活をはじめたり、職業を選んだりした人もたくさんいると思います。それに、恋愛や友情など自分以外の人の感情も学んだりする。大人だからこそ漫画が必要なのかもしれません。
 
今度のお休みは起きに入りの漫画をみつけに行きませんか?
 
自分の気の向くまま思いっきり感情を開放して、少しだけ子供に戻る。自分を甘やかす時間を過ごしましょう。