“春告魚”と呼ばれるメバルや、魚へんに春と書くサワラなど、春が旬の魚は多種多様。春のタイを桜鯛や花見鯛なんて呼ぶこともあります。

 そんな“旬の魚”の丼を、3つの味で堪能できるのが三軒茶屋にある『海街丼』。丼なのに3つの味? 丼のなかに3種、ではなく3つの味…。果たしてどんな丼なのか? 気になって早速食べに行ってきました。

ランチタイムのメニューは主に3種。夜はお酒にあう小鉢料理なども
ランチタイムメニューは主に3種。夜はお酒にあう小鉢料理なども

 店の看板メニュー「海宝丼」は並、上、特上の3つ。ほかにカツオやブリなど、旬の日替わりの丼や、オススメで作るまかない丼などが選べます。

「実はオーナーの友人が千葉の銚子港で仲買人をやっているので、そこから直接魚介類を仕入れています。その時の旬のもの、漁で多く上がったものなどが手に入るので、銚子の海のおいしさをそのままお届けできるんですよ」。と話す店長。
ちなみにこの日は、マグロが多く上がったのでマグロメインの丼に。どんな丼が出てくるのが楽しみです。

「海宝丼 特上」(ゴハン大盛り)2,080円。ゴハンの大盛りサービスは無料
「海宝丼 特上」(ゴハン大盛り)2,080円。ゴハンの大盛りサービスは無料

 マグロは赤身と中トロの2種、マダイ、タコ、ホタテアナゴ、黒ミル貝、イクラ、ウニ、カニ、甘エビが盛り付けられた「海宝丼」。確かに海の宝の丼、あの名言“宝石箱やぁ~”。の声が頭の中で聞こえます。エビもイクラも透き通ってツヤツヤ。カニの身多め。贅沢です。丼には卵黄、小鉢、そしてジュレがついてきます。

高さはエビのお頭のところで約12cm。スマホよりちょっと低いぐらい
高さはエビのお頭のところで約12cm。スマホよりちょっと低いぐらい

「まず最初は醤油とわさびで、刺身のおいしさを味わってください」と店長。それでは早速甘エビから。トロ~リとした食感と甘み。ネットリたまらない! 続いてウニ。これも口の中で溶ける! 濃厚な旨味と海の香りを感じます。

 続いてカニのほぐし身エリアとイクラエリアをゴハンと共に。おっ、ゴハンは酢飯じゃなくて白飯。これはなぜ?「最初に白飯との味を楽しんだあと、一緒に出したジュレをゴハンに混ぜると、酢飯の味になるんですよ」。なるほど! ジュレは酢飯に味変するための寿司酢ジュレ。早速ゴハンにまぜてみると、一気に味が変わります。驚き!

この日のホタテはヒモつき。プリプリやトロ~リ、プチプチなど食感の違いが楽しい
この日のホタテはヒモつき。プリプリやトロ~リ、プチプチなど食感の違いが楽しい

 白いゴハン&ワサビ醤油もいいけれど、酢飯になったゴハンとのバランスもいい! さらに食欲が進みます。そして、「丼の中が1/3程度になったら声をかけてくださいね」。と言われていたので、1/3? おそらく1/4になっちゃったかもしれないところで声をかけます。すると、

タイの骨などでとった、鯛出汁の汁をかけてシメのお茶漬けに。これはたまらん!
タイの骨などでとった、鯛出汁の汁をかけてシメのお茶漬けに。これはたまらん!

 丼を一旦カウンターの中に。すると、温めていた白濁色の鯛出汁をかけて、一気に鯛出汁茶漬けに! うわ~。これはうれしい。器に残っていた刺身にほんのり火が通り、濃厚な汁の旨味も楽しめます。「うっかりゴハンを食べちゃった、という場合でも、ゴハンを足せるので大丈夫ですよ」と店長。鯛汁の旨味と追加ワサビのシャキッとした味のバランス、絶妙です!

マグロの表面にうっすら火が入り、タイの濃厚かつすっきりした旨味に包まれる
マグロの表面にうっすら火が入り、タイの濃厚かつすっきりした旨味に包まれる

 出汁茶漬けになったところで一口。さっきまでの豪華オールスターキラキラ感のある丼から、一気に鯛ダシでじわっとおいしい、癒し系お茶漬けチェンジ。ホッとするおいしさにガラッと変わりました。

器に米粒がくっつくこともなく、キレイに完食! 最後のサラサラ~、がいい感じ
器に米粒がくっつくこともなく、キレイに完食! 最後のサラサラ~、がいい感じ

 最初は白飯&ワサビ醤油で。途中でジュレを足して酢飯に、最後に鯛汁をかけてお茶漬け風に。3つの味を満喫してフィニッシュ。あっ、そういえば、卵黄入れるの忘れた!
「卵黄は、最初の段階で刺身&卵かけゴハン風に味わってもいいし、最後のお茶漬けの時に入れてかき玉風にしても。好きなタイミングで入れるといいですよ」。なるほど! 次回は卵のタイミングも考え、4つの味を楽しむことにします。

 もともとは近くにある居酒屋『魚家さんじゅうまる』のランチで出していたメニューですが、人気がありすぎて駅前に独立、丼専門店として生まれた『海街丼』。なので、おいしい魚介類をもっと食べたい! と思ったら、魚家さんじゅうまるに流れて、お酒とともに味わうのもアリ。
これからの季節は銚子名物のカツオやサワラなどが単品の丼となって登場する予定とのことです。

 特上の場合、通常は7~8種、多い日は10種ぐらいの魚介が味わえるという「海宝丼」。キャロットタワーの一角、世田谷線三軒茶屋駅から徒歩1分というアクセスの良さも魅力です。席数が6席なので、ランチピーク時には並んで待つ可能性あり。時間に余裕を持って食べにいきましょう!

SHOP INFO

海街丼

店名:海街丼(うみまちどん)

住:東京都世田谷区太子堂4-1-1キャロットタワー 北棟 1F
TEL:03-3410-7209
営:11:00~16:0018:00~22:30、土日祝日11:00~22:30(LO各30分前)
休:なし

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