知らない人のために列に並ぶだけの仕事をしないかと言われたら、あなたはやってみたいと思うだろうか?


今回ご紹介するロバート・サミュエルさんは、行列並びの代行を請け負う会社「Same Ole Line Dudes」を設立したプロの並び屋だが、そのアイデアをひらめいたのはちょうどiPhone 5が登場した2012年のことだった。当時職に就いていなかった彼は、iPhone 5が間違いなく売れると読み、掲示板『Craigslist』で、いち早くiPhone 5を手に入れたい人のために代わりに行列に並ぶと書き込んだ。結果として、この時の顧客はオンラインでiPhone 5を入手できたのだが、ロバートさんは15時間列に並んだ報酬として325ドルを手に入れたのだ。

間もなくして、ロバートさんは、米ニューヨークで「Same Ole Line Dudes」を設立。1人だけではなくグループで顧客の代わりに列に並ぶ日々を送っている。

ロバートさんは、金融情報サイト『The Penny Hoarder』のインタビューで「誰かが列に並びたいと思った時に、いつでも代わりに並ぶ人になりたいと思ったんだ」と語り、こう続けた。「そこでSame Ole Line Dudesの出番という訳です」

彼の会社のスタッフは、新しいガジェットやブランド服、ブロードウェイのチケットだけではなく、サンタクロースと一緒に写真を撮るための列にも並んだりするのだとか。「サンタクロースのための行列があんなに長くなるだなんて知らなかったよ」と『Daily News』に語っている。

■参照リンク
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