2週間のインターバルを挟み、再開する明治安田生命J1リーグ。ホーム初勝利を睨むガンバ大阪は同じく関西勢で豪華助っ人を擁するヴィッセル神戸パナソニック スタジアム 吹田で迎え撃つ。

指揮官厳命のホーム初勝利〜ガンバ大阪
敵地で行われた前節の川崎フロンターレ戦を1-0の勝利で締めくくったG大阪。J1連覇チームから手にした白星で開幕からの勝敗を五分(2勝2敗)に戻した。試合内容も上々で、宮本恒靖監督の采配が冴え渡り、開幕から3試合連続で複数失点が続いた守備陣もシーズン初の無失点を記録。川崎Fに引けを取らない攻撃力が魅力の神戸を相手に、前節の戦いを継続できるか。それができれば、指揮官厳命のホーム初勝利も近づく。

◆勝てば首位浮上のチャンス〜ヴィッセル神戸
一方の神戸はここまで2勝1分け1敗。ホームで行われた前節の清水エスパルス戦は先制したが、終盤にミスから追いつかれ、3連勝を逃した。それよりも気になるのが攻撃面だ。「バルセロナ化」を掲げるチームらしく、ボールの主導権こそ支配するものの、その先のゴールに迫る形は理想と程遠い。この2週間のインターバルでより精度を高められたか。勝てば首位浮上のチャンスがあるだけに、重要な一戦となる。

【予想スタメン&フォーメーション】
ガンバ大阪[4-2-3-1]

(c) CWS Brains, LTD.
GK:東口順昭
DF:三浦弦太、菅沼駿哉、キム・ヨングォン、藤春廣輝
MF:倉田秋、今野泰幸、小野瀬康介、遠藤保仁、アデミウソン
FW:ファン・ウィジョ
監督宮本恒靖
布陣は前節から継続か。今節も守備に回る時間が増えそうな相手だけに、辛抱強さが求められる。注目はデビューが待たれるダビド・コンチャ。出番があるとすれば、途中出場になりそうだが、いかに。

ヴィッセル神戸[4-3-3]
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GK:前川黛也
DF:西大伍、ダンクレー、大崎玲央、初瀬亮
MF山口蛍、セルジ・サンペール、アンドレス・イニエスタ
FW:ルーカス・ポドルスキダビド・ビジャ古橋亨梧
監督フアン・マヌエル・リージョ
強力助っ人が揃い踏みか。アンドレス・イニエスタルーカス・ポドルスキダビド・ビジャVIP三銃士は状態が良く、セルジ・サンペールにも初先発の可能性がある。

【注目選手】
倉田秋(ガンバ大阪)
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G大阪の注目選手はJ1通算250試合出場にリーチの倉田秋。先の川崎F戦は宮本監督が用いた新布陣のなかで元々ボランチだった経験を生かして守備タスクをこなしながら、機を見たボールの持ち上がりでバランサーの役割を遂行した。ここ2シーズン連続で得点を挙げる相性の良い神戸戦も勝利の原動力となり、自身のメモリアルを飾れるか。

セルジ・サンペール(ヴィッセル神戸)
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神戸のピックアッププレーヤーは移籍後初の古巣戦となる初瀬亮も捨てがたいが、セルジ・サンペールを推したい。セルジ・サンペールは前節、途中出場で新天地デビュー。出場後、追いつかれるなどチームとしても劣勢の時間が続いたが、中盤の底から攻撃の起点になる働きで一定の存在感を示した。バルサ化の体現者として急先鋒になれるか。

◆チケット完売の関西勢対決!
両者の通算対戦成績は19勝8分け13敗でG大阪がリード。ただ、G大阪はホームでの神戸戦において現在2連敗中と勝利から遠ざかっており、昨年のホーム&アウェイ成績は1勝1敗の五分だった。その両者による関西勢対決は神戸の豪華助っ人効果も相まってだろうが、11日の時点でチケットが完売。それだけでも、この一戦に向けたファンの注目度が見て取れる。勝利で関西クラブの誇りを示すのは果たして──。試合は17時キックオフだ。
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