TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。3月26日(火)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは「NewsPicks」編集長の金泉俊輔さんを中心に、労働力不足時代におけるコンビニの24時間営業について議論が交わされました。

◆人手不足で深夜営業を見直し

大阪府にあるセブンイレブンオーナーが営業時間を短縮したことで、コンビニ本部とフランチャイズ店舗の関係性が議論を呼んでいます。

セブンイレブン南上小阪店は人手不足などを理由に、2月1日から午前1~6時の営業を中断。すると、本部から「24時間営業に戻さないと契約を解除する。応じない場合は、違約金約1700万円を請求し、強制解約する」と通告されました。

コンビニ本部とフランチャイズの関係性は不平等なのか。それとも、契約書を交わしている以上は、オーナーのわがままにすぎないのか。この議論は今後、同じ課題を抱える周辺業界に、広く拡大する可能性があるとみられています。

金泉さんは「最初の契約には24時間営業となっているので、それをちゃんと計画できなかったオーナー側の責任を問う意見も3〜4割は寄せられている」と明かします。

この問題はNewsPicksでも取り上げ反響を呼んでいますが、南上小阪店の損益計算書をもとに解説します。

ポイントは本部のチャージとオーナー利益です」


◆「時短で心の安らぎが出た」

損益計算書を見ると、本部のチャージは24時間営業をしたほうが上がります。一方でオーナーの利益は、人件費が下がるために時短したほうが上がります。金泉さんは「24時間営業のほうが物流の効率化も図れるし、お客さんの利便性も高いのは事実。セブンイレブンとしては、それをミッションとするのも分かります」と本部の姿勢に理解を示しつつ「時短をしたことによってオーナーさんは『非常に心の安らぎが出た』と言っている」という精神的なゆとりが生まれた一面にも触れました。

金泉さんが指摘するように「もちろん夜中にお客さんの多い店なら、24時間営業のほうがオーナーさんの利益も上がる」ことは事実。しかし、どの店舗に24時間営業の必要があり、どの店舗に時短が有効なのか、といったリサーチが必要なのかもしれません。そして

「今後は人手不足がさらに深刻になることは明白。オーナー側の裁量は残して、個別対応していくべき」

と提言しました。

生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、こう提案します。

「深夜、早朝は割増料金に」


◆深夜の人件費をどうするか

深夜の人件費の収支バランスをどこで取っていくかということが問題であり、「割増料金にすれば、時間が可能な限り昼間になるべく買い物に行くようにしようということで、だんだん深夜営業が縮小されていくと思う」と予測します。

ファッションデザイナーの渋谷ザニーさんも、深夜営業に懐疑的な見方を示します。「僕の住まいは渋谷にあるけど、やっぱり最近は深夜に人が減っていて、コンビニとか飲食店でもスタッフが一人だったりするから、負担も多いし、もし何か犯罪や事件が起きたら……」。

アメリカの「Amazon go」など無人店舗の研究も進んでいますが「人を使ってあげることが、経済を活性化させるための基本的なこと。ただ利益を上げればいいというだけではなく、雇用を増やすということを第一に考えなきゃいけない」と、話しました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

「時短コンビニ」広がる? メディア編集長が提言