ビジャがヘディング弾、ポドルスキと公式戦初のアベックゴール

 ヴィッセル神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキと元スペイン代表FWダビド・ビジャワールドクラスのアタッカー2人が、ワンチャンスを生かし切った。30日に行われたJ1リーグ第5節ガンバ大阪との関西ダービーで2点リードを奪われながらもポドルスキの豪快な左足ボレー、そしてビジャが絶妙のポジショニングでのヘディングシュートを決め、公式戦初の“PVアベック弾”となった。

 神戸はこの試合、MFセルジ・サンペールがJリーグ初先発となるなど、Jリーグ史上初めてフィールドプレーヤーで5人の外国人選手をスタメン起用した。しかし前半10分にG大阪のFWアデミウソンに鮮やかなボレーシュートを決められ先制点を献上。同24分にはショートカウンターからFWファン・ウィジョに追加点を決められるなど、神戸はいきなり2点を追う展開となった。

 劣勢を強いられていた神戸が、追撃のゴールを奪ったのは同45分だった。左サイドで直接FKを得ると、キッカーを務めた元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが上げたクロスのこぼれ球が、ファーサイドポドルスキのもとにこぼれる。浮いたボールに対しポドルスキは左足を一閃。強烈なボレーシュートがゴールに突き刺さり、自身リーグ戦2試合連続となる一撃で神戸が1点差に詰め寄った。

 センターフォワードに入ったビジャは前半こそ存在感を出せなかったが、後半10分にイニエスタのスルーパスから左サイドをえぐったポドルスキがゴール前にクロス。日本代表GK東口順昭が飛び出せない軌道が描かれると、フリーになったビジャがヘディングでゴールに流し込む。“VIPトリオ”の鮮やかな連係から2-2の同点にした。

 試合はその後、G大阪に2-3と勝ち越されるが、途中出場のFW田中順也の2ゴールで4-3と逆転勝利。ポドルスキビジャが見せつけた一発の決定機を確実に仕留める決定力が、チームに勢いをもたらした。(Football ZONE web編集部)

(左から)イニエスタ、ポドルスキ、ビジャ【写真:Getty Images & Football ZONE web】