歌手の森昌子が25日に年内末で芸能界を引退することを発表した。 翌日、埼玉県で開催されたコンサートにおいて、昼夜2回の公演に詰めかけた約2000人のファンに、引退を生報告した。

 報道後、初めてファンの前に登場した森は、終盤に「私は今年いっぱいで歌の道から引退させて頂きます」と報告。「私のわがままをどうか許してください」と涙ながらに語った後、深々と頭を下げた。

 森は、1971年10月に放送が始まった『スター誕生!』(日本テレビ系)に、親戚の叔母に内緒で応募され、13歳で初代グランドチャンピオンとなり、72年7月に『せんせい』で歌手デビューを飾った。その翌年にデビューした同学年の山口百恵、桜田淳子とともに『花の中三トリオ』と呼ばれ、国民的大スターとして人気を博した。

 私生活では、1986年10月に故・大原麗子さんの元夫である歌手の森進一と結婚を発表。森は、結婚を機に芸能界を引退し、88年4月に長男でONE OK ROCKのボーカル・Takaを出産。90年頃に一般人の次男、94年1月には三男でMY FIRST STORYのボーカルHiroを出産し、3人の子育てと進一の献身的なサポートに日々奮闘した。

 だが、森は2005年4月に離婚に至った。かねてから、進一のDV説が浮上していたが、06年4月に森が出版した著書『明日へ』(幻冬舎)に、離婚の理由として、進一とのジョイントコンサートで生じたすれ違いだと主張している。

 進一は、次男とHiroの親権を引き取り、Takaの親権と3人の養育権は森に渡った。そんな進一だが、これでバツが2つ付いた。それからしばらくした2014年7月、進一のファンクラブの会員で10歳年下の人妻と不倫関係であることを『週刊女性』(主婦と生活社)に報じられた。

 同誌によると、相手の女性は、女優・藤吉久美子似の50代の一般女性で夫と子供もいるようだ。さらに、驚くことに60代の夫とともに進一のファンクラブ会員だというのだ。進一は、午前10時から午後5時まで家政婦2人を自宅に雇っていたが、不倫相手の女性は、午後6時過ぎになると毎晩のように進一の自宅に訪問し、逢瀬を重ねていたようだ。一夜明けた翌日の午前9時に、女性が進一の自宅を後にする様子も激写されている。

 さらに同誌は、女性を隣に乗せた進一がポルシェで帰宅したところを直撃すると、アクセル全開で逃走を図ったという。この記事を後追いしたスポーツ紙によると、進一はFAXにて、女性に身の回りの世話などで助けてもらったことは認めたようだが、「掲載された内容は、事実とまったく異なっております。お相手の名誉にかけて否定させていただきます」と不倫の疑惑を真っ向から否定した。

 騒動後の初の公の場となった同年9月、都内のホテルで開催された進一のコンサートは、例年通り、ツーショット撮影会から始まった。その後、沈痛な面持ちの進一は突然、「週刊誌の件、ご迷惑をかけました」と涙声で謝罪したという。すると、会場にいた年配の女性から「もういいよ!」的な声をかけられ、進一は記事に対する釈明を逃れたのだ。

 ファンに手を出す行為自体、身内に手を出すようなものである。その後の行く末は不明だが、2015年8月には28歳年下のOLとの熱愛が発覚した。

 進一は、森との離婚から10年が経ち、孤独死のニュースに「明日はわが身」と心配する日々を送ってきたようだが、約2年前に彼女ができて以来、「人生に彩りを与えてくれた。薄暗がりから表に出してくれて感謝しかない」とコメントしている。

 2年前というと、不倫報道の時期と十分に重なるが、2股をかけていたというのだろうか。いずれにしても、“無傷”で騒動を片付け、還暦を過ぎても若い彼女といい、いくつになっても色男ぶりは健在のようだ。

森進一