チェルシーは31日、プレミアリーグ第32節でカーディフと対戦し、2-1で勝利した。

チェルシーにとって2週間ぶりとなるリーグ戦。前節、エバートンに敵地で完敗し、6位から順位を上げることができなかったものの、3位のトッテナムとは勝ち点差「4」で、まだまだチャンピオンズリーグ出場圏内浮上のチャンスを残す。

そんな中迎える今節は18位のカーディフとの対戦。きっちり勝っておきたい試合だが、アザールカンテら一部主力をベンチスタートとし、インサイドハーフコバチッチとバークリー、ウイングにはウィリアンとペドロが起用された。

アザールがいない為、攻撃の起点を作れないチェルシーは序盤から降格圏のカーディフと互角の試合を強いられる。13分には、ボックス右でボールを持ったジョシュ・マーフィにあわや失点という危険なシュートを許してしまう。

ポゼッションこそ上回るものの、アイデアを欠く攻撃は前線で停滞。9分のペドロ以降、35分までシュートを打つことが出来ず、全く得点の雰囲気が感じられない試合内容に。前半最もゴールに近づいたのは、38分のFK。ウィリアンが直接狙ったシュートはギリギリで壁の上を越えたものの、惜しくも左ポストを掠めた。

そんなチェルシーに恐れていた事態が起こる。後半開始直後、カーディフがゴール前に入れたロングスローを跳ね返したチェルシーだったが、こぼれ球を拾われ右サイドからクロスを上げられると、これをボックス右のカマラサがダイレクトで狙ったシュートがゴール右に突き刺さりカーディフが先制。

まさかの失点に慌てて温存していたアザールピッチへ。64分にはジョルジーニョを下げてロフタス=チークを投入。直後にこの2人がゴール前でチャンスになるが、混戦の中シュートを許してもらえず。頼みのアザールのは当然の様に厳しいチェックがつき、得意のドリブル突破も影をひそめる。

74分のシュートシーンでは、ボックス左でパスを受けたウィリアンが左足で狙ったが右に流れていった。84分には、右サイドから仕掛けたアザールマルコス・アロンソとのワンツーでボックス右に侵入。クロスは相手に弾かれCKを獲得する。

ウィリアンが上げたCK。マルコス・アロンソがニアで逸らしたところをアスピリクエタが頭で押し込んで同点に。リプレイでは完全にオフサイドだったが、得点は認められた。

このゴールで流れは一気にチェルシーに傾く。同点直後に相手の決定機をリュディガーがレッドカードギリギリのファウルで止めた後、迎えた後半アディショナルタイム。ウィリアンが右サイドからシンプルに上げたクロスを相手に競り勝ったロフタス=チークがヘディングシュート。これが決まってチェルシーが逆転に成功した。

7分設けられた後半アディショナルタイムもこのまま過ぎ、結局チェルシーがアウェイで逆転勝利。最後までほとんど攻撃の形は作れなかったものの、勝負強さを見せCL出場権争いに踏みとどまった。

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