タカラトミー人生ゲーム+(プラス)令和版』を発表した。価格は税別3980円。発売は令和元年の2019年6月となる。予約開始は4月26日から。1プレイの所用時間は約30分。対象年齢は6才以上。

 約50年もの歴史を誇る『人生ゲームルーレットを回してマス目を進み、就職や結婚、出産や家のの購入などを経て、億万長者になって勝敗を決める御馴染みのパーティーゲーム。だが、時代は移り変わり、もうすぐ令和元年。世の中の価値観も変化して、就職や結婚、お金だけが人生の全てではない。そう、現代はSNSでチヤホヤされることこそが、人生の勝ち組かどうかを決める。

 これまでの『人生ゲーム』ではゴールしたとき、より多くのお金を持っていたプレイヤーが勝ちだったが、今回の『人生ゲーム+令和版』では、フォロワー多さが勝敗の決め手。より多くのフォロワーを獲得したものがゲームの勝ちとなる。フォロワーはプレイヤーのコマの後ろに連結することができる。1個が100万フォロワー、合計126個のコマがあり、日本の人口である1億2600万人のフォロワーを取り合うことになる。

 フォロワーの集め方は、「インフルエンサーカード」を取得し、そこに書かれている条件の「アイテムカード」をすべて集めること。アイテムカードが揃うと、インフルエンサーカードに書かれている数のフォロワーを獲得できる。

 マス目には、「アカウントが凍結されてフォロワーが減少」、「アイコン画像で仲間を見つける。アイテムカードを1枚引く」、「友達にお願いして”いいね”をもらい、好きなプレイヤーのアイテムカードを奪う」などが書かれている。つぶやきエリア、フォロジェニックエリア、ムービー配信エリア、マニアックエリア(バーチャルライブやAIアイドル、撮り鉄やテキストアートなど)に分かれているので、そこから自分に合ったSNSスタイルでフォロワーを増やし、世界中の人を引き付けるSNSの大スターを目指そう。

 新元号「令和」の発表を受けて安倍総理は、新世代について「今の若い世代はSNSなどの新しいツールを見事に使いこなす頼もしい世代で、新しい文化を切り開いている。新しい時代はそれぞれの若い世代が思う存分活躍できる時代であって欲しい」と説明。『人生ゲーム+(プラス)令和版』制作の裏にも、そのような願いが込められているのかもしれない。本作はSNSを使いこなす若い世代ほど、盛り上がること間違いなしだろう。

(c)1968,2019 Hasbro.All Rights Reserved.
(c) TOMY

ライター/福山幸司

「人生ゲーム+令和版」公式サイト
ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman