リコーインダストリアルソリューションズ株式会社(社長執行役員:竹本 浩志)は、画面サイズ2/3 型5 メガピクセル対応の画像処理用手動絞りレンズの新規ラインアップとして、焦点距離25mm のレンズを4 月1 日に発売します。

 新機種は現行2機種(焦点距離12 mm、16 mm)同様、JIIA(日本インダストリアルイメージング協会)のレンズ規格で最高性能等級のSランク*基準を満たす設計で、高解像・高コントラストでシャープな画像を画面全域において取得することを可能にします。また、5 メガピクセルという高解像度ながらも外径φ33mmの小型設計を実現したことや、一般に多く設計される組込み装置の撮影距離に対応した焦点距離であることから、照明や部品の配置など、より多くの場面に対応することができ、幅広い用途へ展開することができます。周辺部まで高い解像力を実現し、かつ歪みが少ないレンズに仕上げているため、一度に多くの対象物を検査する場合や、より広い範囲の対象物を詳細に検査する用途に適しています。

 高密度なプリント基板の実装状態チェック、金属板金のヘアラインなどの表面状態の確認、液晶モニターの画素抜けチェック、食品や薬品の形状・色・表面の異物検査など、さまざまな用途に対応が可能です。さらに、本高解像レンズを装置に組込むことで、装置の視覚センサーとしての働きもします。

 FA カメラ市場は、従来の2 メガピクセルクラスから、高画素対応レンズへの切り替えが進んでいます。今回、高性能5 メガピクセル対応レンズのラインアップ拡充により、多様化する市場ニーズにさらに対応できるようになりました。現在リコーのエリアスキャンレンズは、画素数はVGA から12 メガピクセル、センサーサイズは1/3 型から1.1 型までラインアップを取り揃えています。

 リコーインダストリアルソリューションズは、今後も新製品を開発し、FA レンズ市場分野におけるさらなる事業拡大を図ってまいります。
 本製品は2019 年4 月10~12 日にかけて東京ビッグサイトで開催される「第8 回IoT/M2M 展」に出展いたします。


<新製品 RICOH FL-CC2518-5MX の主な特徴>

1.高解像度と高コントラストを実現
JIIA(日本インダストリアルイメージング協会)のレンズ規格で最高性能等級のSランク基準を満たしてい
ます。“オールエリア5メガレンズ”として、中心から周辺部まで147[lp/mm]以上の高分解能を実現。周辺
部まで解像力の低下が少なく鮮明でシャープな高コントラスト画像を取得することができ、周辺部の画像
までも画像計測や検査に活用可能です。

2.低ディストーションを実現
画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させました。TVディストーションを0.1%
未満に抑えており、歪みの少ない画像で、画像計測分野にも最適です。

3.フローティング機構を採用
フォーカス方式にフローティング機構を採用したことにより、無限遠から至近距離までの全域において、
解像度で歪みの少ない画像を取得でき、あらゆる倍率で性能を最大限に発揮することができます。

4.φ33 mmの小型設計
外径をφ33 mmまで抑えた小型化を実現。生産ラインの作業効率を妨げず、小型・高性能が要求され
る検査装置や、生産ライン内への組込みの自由度を高めています。

<新製品 RICOH FL-CC2518-5MX の仕様>



* JIIA Technical Report LER-007:高精細カメラ用レンズの推奨仕様
・用途(Sランク):画面全域において、より高解像で使用するもの
・評価基準(Sランク):画面全域において、ナイキスト周波数に相当する空間周波数を解像すること

URL:https://jp.ricoh.com/release/2019/0401_1/

配信元企業:リコーインダストリアルソリューションズ株式会社

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