TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。3月26日(火)の放送では、夫婦別姓訴訟で判決が下されたニュースについて議論を交わしました。

2015年最高裁判決でも

夫婦別姓が認められないのは法の下の平等を保障する憲法に反するなどとして、ソフトウェア会社「サイボウズ」の青野慶久社長ら4人が国を訴えた裁判で、東京地方裁判所は、「憲法に違反しない」という判断を示し、訴えを退けました。

原告側は、日本人外国人の夫婦は姓の選択が可能なことなどを踏まえ、日本人同士の結婚においても同様の権利を主張。しかし、国は夫婦同姓を定めた民法の規定を「合憲」とした2015年の最高裁判決を挙げ、「民法を変えずに戸籍法だけを改正するのは不可能」と原告側の主張を却下。青野社長らは控訴する意向を示しています。

◆認められないデメリット

原告側が主張した、夫婦別姓が認められないことで生じる主なデメリットは以下の通り。

・知名度や信頼度を築いてきた通称は“知的財産”であり、その利用を制限することは効率的な経済活動を阻害する。

・銀行口座、クレジットカード、パスポート、免許証、健康保険証、病院の診察券などを、旧姓から婚姻後の姓に変更しなければならない。

・(事実婚せざるを得なかった場合は)税法上の扶養家族にはなれず、配偶者控除、相続税非課税枠など、配偶者としての税法上の優遇制度の適用がない。


◆「国が議論すべきでは」

生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんは、女性が珍しい苗字の場合や由緒正しい家系の場合など、苗字を残すために「養子」を迎え入れることを望むケースがあると指摘。その場合、現行の制度では「すごくモテる女性であっても、なかなか結婚が成立しにくいし、経済面ですごく不利」と話します。

もし結婚で苗字を変えた場合、「家族や親せきにずっと責められ続けるかもしれない」と案じ、柏木さんは「日本のように、夫婦別姓を認めないのは世界でも珍しい。国で議論してほしい」。「NewsPicks」編集長の金泉俊輔さんも「法改正に向けて国が動くべき」と見解を示します。


ファッションデザイナーの渋谷ザニーさんは、「ある種、日本の伝統的な形だと言われれば理解するしかないが、今の社会では(原告側が挙げたような)マイナス面も生じている」と言い、自身が結婚する際、姓をどうするべきか悩んだそうで「すごく真剣に考えなければならない問題」と述べました。


宮瀬茉祐子キャスターは「仕事をしていく上では、夫婦別姓を認めたほうが効率的に良いと思う。ただ、将来的に子どもの姓をどうするのか。父親と母親、どちらの姓にするのか。日本では認められていないが、ダブルネームにするなど、もしも法改正するのであれば、そうした部分もケアしなければならない」と話しました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

外国人との結婚では選べるのに…「夫婦別姓」なぜ認められない?