オーバーロード」、「この素晴らしい世界に祝福を!」、「Re:ゼロから始める異世界生活」、「幼女戦記」という異世界ライトノベル4作品のキャラクターがぷちキャラになって一堂に会し、大暴れするTVアニメ異世界かるてっと」。WebNewtypeでは4月からの放送開始にあたり、同作の芦名みのる監督が4作品の原作者たちと対談するインタビュー連載企画を全4回でお送りします。今回は「オーバーロード」の原作者・丸山くがねさんとの対談の後編です。

TVアニメ「異世界かるてっと」は4月9日より放送開始

――「異世界かるてっと」で、「オーバーロード」のキャラクターの描写に関して気を付けたことはありますか?

芦名:アインズに仕えるナザリック大墳墓の守護者たちは、基本的にナザリック外の存在を征服対象くらいにしか見ないので、他の作品のキャラとどう接するのがよいだろうか、そもそも打ち解けられそうなキャラはいるのだろうか……というのは悩みどころでした。元々は日本人であるアインズは、まだ絡ませやすいんですけどね。また「オーバーロード」は4作品の中で異世界に飛ばされている人数が一番多いので、ファンの方はそんなところにも注目してほしいです。

丸山:やはり4作品が集うとなると、アフレコに参加される声優さんも多いでしょう。

芦名:収録スタジオキャストの方たちだけで15人、20人という大所帯になっていますよ。しかも各作品のメインキャラクター役なので、ビッグネームの方ばかりという(笑)

丸山:ビッグネームの方ばかりが集っているだけに、作品をまたいで兼任されている声優さんもおられますね。

芦名:そうですね。「オーバーロード」マーレ役&「Re:ゼロ」パック役の内山夕実さん、「Re:ゼロ」スバル役&「幼女戦記グランツ役の小林裕介さん、「Re:ゼロ」エミリア役&「このすばめぐみん役の高橋李依さんらがそうなりますが、どなたもうまく立ち回ってくださっています。脚本では、ひとつの作品のキャラだけがしゃべりすぎないようにというバランスにも気を付けていますし。

丸山:それも悩みどころでしょうね。それぞれの作品のキャラに見せ場を作ろうとすると、どれだけ尺があっても足りなさそう……(笑)

芦名:あとは絵作りに関して言うと、「オーバーロード」のキャラたちは他の作品とテイストを合わせるために「ぷれぷれぷれあです」より頭身を少し小さくしました。頭を少し大きくして、胴体は少し縮めて……。

丸山:それは大変ですね。他の作品はどうしているんですか?

芦名:「幼女戦記」のミニアニメようじょしぇんき」は、コミカルテイストを強くするために「ぷれぷれぷれあです」よりも大きくデフォルメしてるので、「異世界かるてっと」では少し頭身を上げています。こういうクロスオーバー作品を作ると前々から分かっていれば、最初から統一していたんですけどね(笑)。4年前に言っといてよ!カドカワさん!って(笑)

――「オーバーロード」のキャラクターやってみたいことなどはありますか?

芦名:作業的には大変なのですが、アインズに魔法を撃たせてみたいなと。でもアインズは4作品のメインキャラたちの中でも最強クラスの強さでしょうから、本当に撃たせたら周りは無事では済まないだろうなとか考えてしまうと、なかなか。

丸山:個人的には、こういうクロスーバーもので異なる作品間のキャラの強さを比較する流れがあまり好きではありませんので、ほのぼのやってくれたらうれしいです。

芦名:ほのぼの……。わかりました(笑)。でもまぁいくらアインズが最強クラスといっても、アンデッドに滅法強い「このすば」のアクアはさすがに相手が悪かったりするのかな?

丸山:それなら、そのアクアをペロリと食べるジャイアントードも出してください。これで3すくみになります(笑)

芦名:(笑)。今回「異世界かるてっと」で作品をお借りしているわけですが、くがね先生が「オーバーロード」に関する展開で望むものはありますか?

丸山:おかげさまでTVアニメも第3期まで制作していただけましたし、僕個人としては満足しきってしまっているんですよね。これからは仙人のように霞だけ食べて生きていきたい……。

芦名:そんなこと言うな!(笑)異世界かるてっと」をきっかけに「オーバーロード」に初めて触れるという方もいるでしょうし、いっそこの作品のBlu-ray/DVD特典で書き下ろしショートストーリーを書いてみるというのはどうですか?

丸山:クロスオーバーものは、他の作品のこともきちんと熟知して書く必要がありますからねぇ……。書くことに関しては長月達平さんが天才的なまでに作家に向いているタイプですので、長月先生に頼めば「Re:ゼロ」と「オーバーロード」のクロスオーバーものを書いてもらえるかも? いや、彼ならむしろ4作品分全部書いてくれますよ! 

芦名:すごい、ぶん投げた(笑)

丸山:ともあれ、間もなく放送開始となる「異世界かるてっと」は非常に楽しめる作品になると僕も信じていますので、みなさんもぜひご期待ください。

芦名:みなさんの有形無形の応援が本作、ひいてはお借りしている4作品のアニメの応援になります、よろしくお願いします!(WebNewtype・【取材・文:蚩尤】)