プロ野球のドラフト会議はチームを強化する上でもキホン中のキホン。ここで戦略を誤ってしまうと、未来のチーム編成に大きな穴が生じてしまいます。
ヤクルトファンにとって、心の傷となっているのは2014年(平成26年)のドラフトです。今一度、検証してみたいと思います。
1位 竹下真吾投手(ヤマハ)社会人NO1左腕
3位 山川晃司捕手(福岡工大城東)高校球界ナンバーワンキャッチャー
4位 寺田哲也投手(四国IL香川)独立リーグNO1投手
5位 中元勇作投手(伯和ビクトリーズ)救援向きの即戦力左腕
7位 原泉外野手(第一工大)スケールの大きな和製大砲候補
育成1位 中島彰吾投手(福岡大)制球に優れたスライダーが武器の右腕
寸評は当時のものです。どうでしょうか。即戦力を中心に華はないものの、なかなか悪くないドラフトのようにも見えます。名より実を取った、的な。
しかし、現実は過酷です。2位の風張投手は4年目の2018年に、53試合に登板し、2勝4敗、防御率4・37とチームの戦力になりましたが(2021年から横浜DeNAベイスターズに移籍)、その他の7人には厳しい状況が待っていました。
1位 竹下投手 2017年に戦力外
3位 山川捕手 2019年に戦力外
4位 寺田投手 2016年に戦力外
5位 中元投手 2016年に戦力外
6位 土肥投手 2017年に戦力外
7位 原外野手 2017年に戦力外
育成1位 中島投手 2016年に支配下登録も、2017年に戦力外
ドラフト指名は当たるも八卦、当たらぬも八卦。だがしかし、育成力には定評があるスワローズで、ここまで揃いも揃ってチームに貢献できなかったのも極めて異例です。風張選手以外は最終的にプロ未勝利で終わりました。
この年、同じセ・リーグのライバルである巨人は岡本和真内野手を1位指名し、不動の4番に育てました。DeNAは山崎康晃投手を1位指名して、一時は守護神の座を託しました。ツバメ党の無念が伝わってきます。
ヤクルトだけでなく、12球団のスカウトの皆さんには、令和時代の球界を熱くする逸材の発掘に心血を注いで欲しいものです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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