プレミアリーグ第33節のウォルバーハンプトンvsマンチェスター・ユナイテッドが2日に行われ、2-1でウォルバーハンプトンが勝利した。

直近のワトフォード戦で公式戦2試合ぶりに勝利した5位のユナイテッド(勝ち点61)が、7位ウルブス(勝ち点44)の本拠地に乗り込んだ一戦。ユナイテッドは直近の一戦から先発を6人変更。ラッシュフォードやマルシャル、マティッチ、フィルジョーンズらに代えてルカクやリンガード、フレッジ、リンデロフらが先発で起用された。

一方、3月に行われたFA杯準々決勝でユナイテッドを撃破したウルブスは、直近のバーンリー戦から先発を4人変更。FA杯でゴールを決めたヒメネスやジョッタ、モウティーニョ、GKルイ・パトリシオらが先発に名を連ねた。

試合はキックオフ直後にドリブルで持ち上がったリンガードがいきなり相手ゴールを脅かしたユナイテッドが、5分にもジオゴ・ダロトの右クロスをルカクがヘディングシュートを放ったが、これは相手GKの正面を突いた。

攻勢を続けるユナイテッドは13分、フレッジのパスをボックス右手前で受けたマクトミネイがミドルシュート。鋭い弾道のシュートが雨に濡れたピッチを這いながらGKパトリシオの手前でさらに伸び、そのままゴール左隅に突き刺さった。

さらに17分には、ボックス左手前でパスを受けたルカクのクロスからリンガードがヘディングシュートを放ったが、これは相手GKの好セーブに阻まれた。

ホームで先制を許したウルブスだが、25分に反撃。敵陣でのボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、ヒメネスのラストパスでゴール前に抜け出したジョッタが冷静にゴールネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

同点に追い付かれたユナイテッドは、前半アディショナルタイム1分にポグバとのパス交換でゴールエリア右手前に抜け出したルカクに決定機を迎えたが、シュートはゴール左に逸れた。

迎えた後半、先に相手ゴールに迫ったのはユナイテッド。55分、ルカクの左クロスをニアサイドポグバがフリックすると、ゴール前に走り込んだマクトミネイがダイビングヘッドで合わせたが、これはGKパトリシオが左手一本で弾き出した。

追加点を逃したユナイテッドは、57分にジョッタに対しアフターでスライディングタックルを見舞ったヤングがこの試合2枚目のイエローカードで退場処分となった。

数的不利となったユナイテッドは、65分にフレッジを下げてフィルジョーンズ、73分にルカクを下げてマルシャルを投入。しかし、再びスコアを動かしたのはホームチームだった。

ウルブスは77分、左サイドでボールを受けたモウティーニョのクロスをゴール前のヒメネスが競り合うと、ゴール前のこぼれ球に反応したデンドンカーをブロックしようとしたスモーリングのオウンゴールを誘い、勝ち越し。

結局、これが決勝点となり2-1でウルブスが勝利。FA杯のリベンジに失敗したユナイテッドは、10日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのバルセロナ戦に不安を残す結果となった。

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