マドリード発:2019年2月19日
アクセンチュア(NYSE:ACN)は、スペインマドリード市地下鉄が、人工知能(AI)によって自己学習が可能な換気システムを開発・導入する支援を行いました。本システムにより、年間で25%のエネルギーコスト、および1,800トンの二酸化炭素排出量を削減できるほか、地下鉄駅構内によりきれいな空気を提供することで乗客の満足度をさらに改善することが可能になります。

マドリード市地下鉄は、総延長294キロメートルの路線に301駅を設置しており、1日平均230万人の乗降客数を抱えています。夏季には、駅構内の涼しさを保つため891台の換気ファンを使用しており、その電力消費量は年間80ギガワット時に達していました。
アクセンチュアが開発・導入を支援した、マドリー地下鉄のAI搭載換気システム
(C) Metro de Madrid 2019

マドリード市地下鉄の換気部門は、アクセンチュア アプライド・インテリジェンスの協力のもと、ハチの組織的な採餌行動という意外なものから着想を得て本システムを開発しました。本システムには、当日の気温、駅の構造、列車の運行頻度、乗客数、電気料金に応じた最適な換気量を導き出すため、膨大なデータに基づいた最適化アルゴリズムが採用されています。このアルゴリズムでは、履歴データとシミュレーションデータの両方が使われており、72時間先までの外気温および地下の気温が考慮されています。また、機械学習アルゴリズムにより、各駅の最適な換気量の予測精度を時間の経過とともに導き出すことが可能です。
自己学習型の換気システムにより、駅構内は常に快適な温度に保たれている
(C) Metro de Madrid 2019

本システムは、シミュレーションエンジンとメンテナンスモジュールが搭載されているため、換気ファンの異常を検知することも可能です。これにより、マドリード市地下鉄は、エネルギー消費の監視と管理、システム不具合の特定と対応、設備の予知保全を一貫して行うことが可能となりました。

マドリード市地下鉄のエンジニアリング・メンテナンス部門の責任者であるアイザック・センテラス(Isaac Centellas)氏は次のように述べています。「アクセンチュアの支援により、エネルギーコストと環境負荷を同時に低減できる、革新的な換気システの開発につながりました。乗客の皆様がより快適に駅を利用できるようになり、乗客の皆様と当社の双方にとって大きなメリットが生まれたことを喜ばしく思います。」

スペインでアクセンチュア アプライド・インテリジェンスのマネジング・ディレクターを務めるイザベルフェルナンデス(Isabel Fernández)は次のように述べています。「マドリード市地下鉄にとって重要な取り組みを発表できたことを光栄に思います。本システムを通じ、AIなどのインテリジェントテクノロジーが企業や社会にもたらす恩恵についての理解がより進むことを期待しています。」

アクセンチュアについて
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アクセンチュアの詳細はwww.accenture.comを、アクセンチュア株式会社の詳細はwww.accenture.com/jpをご覧ください。

アクセンチュア アプライド・インテリジェンスは、アクセンチュア・デジタルを構成するグループの一つであり、人工知能(AI)と人間の英知を事業の中核に適用することで、お客様が抱える最も複雑な課題の解決を支援しています。AIを責任ある形で活用し、アクセンチュアの業界とアナリティクスに関する深い知見を組み合わせることにより組織のデジタル変革を実現し、人間の能力拡張、そしてインテリジェントな製品やサービスの提供を可能にします。アクセンチュア アプライド・インテリジェンスについては、https://www.accenture.com/jp-ja/applied-intelligence-indexをご覧ください。

配信元企業:アクセンチュア株式会社

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