オトナの土ドラ「東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ Season1」(4月6日[土]スタート、毎週土曜夜11:40-0:35、フジテレビ系)の制作発表が行われ、主演で一人二役を務める藤ヶ谷太輔をはじめ、倉科カナ石黒賢高橋克典、村上正典監督が登壇した。

【写真を見る】共演者からのコメントを「褒め言葉」と語る藤ヶ谷太輔

本作は、20年前に起きた誘拐事件をきっかけに、別々の人生を歩むことになった双子の兄弟・勇吾と圭吾(藤ヶ谷・二役)の人生を描く心理サスペンス。

撮影も中盤に差し掛かっているということで、撮影で印象に残っているシーンを聞かれた藤ヶ谷は、クランクインの日に「謎の冷凍うどん待ちの時間があった」と回答。

第1話で、倉科演じる里美が、恋人の圭吾のためにカルボナーラを作るシーンにおいて、監督がパスタではなくうどんを使いたいとリクエスト。このうどんを準備するのに30分かかり、その間、キャストやスタッフはほとんど無言だったという。その時のことを藤ヶ谷は「このチーム大丈夫かなと思いましたね」と回想した。

しかし、4月1日に放送された「FNS番組対抗 オールスター春の祭典目利き王決定戦」(フジテレビ系)では、本作のチームが優勝するなど、現在のチームワークは抜群で、撮影が進むにつれて和気あいあいとした楽しい雰囲気の現場になっているとのこと。

藤ヶ谷太輔は「意外と渋い!」

本作にちなみ、共演者の“二面性”のある部分を尋ねる質問があり、藤ヶ谷の意外な一面を共演者が次々と暴露。

倉科は、藤ヶ谷の印象について「アイドルなのでキラキラしていらっしゃるのかと思っていたら、意外と渋い!」と告白。藤ヶ谷と接していると「そっか、アイドルだったな」とアイドルであることを忘れることがあるほどだという。

倉科は、藤ヶ谷が普段「客観的に物事を見ていてすごく冷静」であるからだと分析。さらに、撮影の合間に倉科が、好きな家庭料理は何かと藤ヶ谷に聞くと「おみそ汁」との回答があり、「そこでつじつまが合った」と得心したと話す。

石黒は、藤ヶ谷のことを「クールな男だと思っていたがいい青年です」と話しつつ、「“持っている”という表現は好きではないですが、(前述の)特番での活躍を見ると本当にすごいなと思いました」と藤ヶ谷を褒めたたえた。

さらに石黒は、本作では「藤ヶ谷の魅力を楽しんでもらいたい」と語った上で、同じ50代で昔からよく知る仲だという高橋との「おじさんたちの芝居も見てもらえたらうれしいです(笑)」とアピールした。

その高橋は、Kis-My-Ft2のライブを見たことがあると言い、その時の藤ヶ谷は“王道アイドル”だったが、撮影ではアイドルを忘れるくらい「誰よりも気さくでオープン。撮影の合間にはいろいろな話をしています」と明かした。

一方、村上監督は、藤ヶ谷について「きゃしゃに見えるが意外に肉体派」とコメント。懸垂をしながら芝居をするシーンがあり、スタントマンを用意したものの、「藤ヶ谷くんは全部自分でやってくれました」と振り返った。

藤ヶ谷は、他に柵を乗り越えるシーンにもスタントなしで挑戦。このことについて藤ヶ谷は、「できる範囲は自分でやりたいなと思っています」と明言した。

藤ヶ谷太輔が裏話を明かす

制作発表後には、藤ヶ谷の囲み会見が行われ、共演者からのコメントについて藤ヶ谷が言及。

「今までは、どこにいてもジャニーズっぽくいたいという気持ちが大きかったのですが、今回、芝居の現場では心を開くことを心掛けています。『アイドルだったんだ』とか『ステージとは違う』という言葉は自分の中で褒め言葉であり、すごくうれしい言葉の一つです」と打ち明けた。

村上監督から話があった懸垂のシーンについては、「実は勇吾の姿でやっているんですよ」と語り、「勇吾はフードを被っているので、顔は映っていなくて…(笑)。でも、本当に自分でやりました!」ときっぱり。

制作発表では会場のファンに対し、藤ヶ谷が「勇吾と圭吾、どちらがタイプですか?」と質問を投げかける場面も。すると、圧倒的に「勇吾!」との答えが。「圭吾、かわいそう…」とショックを受ける藤ヶ谷だったが、これについては、「現場でも勇吾派が多い」と納得の様子。

「勇吾は雰囲気がすごくあるキャラクターなので、演じる上でも勇吾の雰囲気というものを出すことを課題にしていました。そういう意味では正解だったのかなと思います」と役作りについて語った。

一方、今回は支持する声が少なかった圭吾については、雰囲気があるキャラクターではないと前置きをしつつ、「真っすぐなところや、(作品を長く見ると分かってくる)彼が背負っているものとか、そういうものを踏まえて好きになってもらえたらいいなと思います。長く見ていただいて、(支持が)半々くらいに分かれたらベストかなと思っています」と吐露した。

■ 一人二役の難しさとは?

また、勇吾と圭吾の演じ分けについて聞かれると、「圭吾がやりやすいと感じる日もあれば、圭吾は難しいなという日もありますし、その逆で勇吾がやりやすい日もあるんですよ。スケジュール的にも圭吾をやってから勇吾をやって、またすぐ圭吾に戻るというのもあったりするので、瞬発的に変えられるよう、台本もしっかり読んで、監督とも話をすることを心掛けています」と意欲満々。

さらに、「皆さんと話して、精神年齢でいうと圭吾の方が上で、勇吾の方が下という設定で演じているのですが、圭吾はすごく思いを背負うタイプで、勇吾はこれだと思って決めたらすぐ行動に移すタイプ」と解説。勇吾と圭吾、どちらが自分の素と近いかという質問には、「自分も思ったことは言いたいし、やりたいことはやりたいタイプなので、そういう意味では勇吾かなと思いますね」と返答。

最後に、本作の見どころについて、「重厚なサスペンスになっています。自分が本を読んだ段階でものすごく面白かったので、とにかく見ていただきたいという思いがすごくあります。オトナの土ドラということで、サスペンス感や、人間模様、そして大人なシーンも含めて、あの時間帯でめちゃくちゃドキドキしてほしいですね」とコメントした。(ザテレビジョン

一人二役で双子の兄弟・勇吾と圭吾を演じる藤ヶ谷太輔