原恵一監督の最新アニメーション映画バースデーワンダーランド」(4月26日[金]公開)に、原監督と「クレヨンしんちゃん」シリーズなどでタッグを組んできた声優・藤原啓治矢島晶子が“悪役コンビ”として出演する。公開に先駆け、ワンダーランドの世界を荒らすキャラクター、ザン・グ(藤原)と相棒のドロポ(矢島)が登場する、極悪非道で不気味な本編シーンが公開された。「クレヨンしんちゃん」で初代・野原ひろししんのすけを演じた2人による、ギャップ大アリなシーンはアニメファンならずとも必見だ。

ワンダーランドの世界を荒らすザン・グ(声・藤原啓治)

■ コワくて迫力満点の本編シーンを公開!

本作の主人公・アカネ(声・松岡茉優)は、謎の錬金術師ヒポクラテスにより、ワンダーランドの世界へ連れて行かれることに。そこは幸せな色に満ちたカラフルな世界だったが、色が失われてしまう危機が迫っていた…。

ワンダーランドを荒らす極悪コンビがザン・グと相棒のドロポ。2人はアカネの行く先々に現れ、モノを壊したり奪ったりと悪さばかりして、人々から恐れられている存在だった。

公開されたのは、アカネが泊る宿で食料を奪おうとするザン・グとドロポのシーン。ザン・グは「食い物を出せ」と店主を脅し、ドロポも「ザン・グ様を知らねぇのか?お前、遅れてるもんねー」と詰め寄り、むりやり食べ物を奪う。さらにザン・グがテーブルを破壊し、アカネの存在に気付いて、怖いまなざしでにらみつけるシーンだ。

ザン・グとドロポの本当の目的とは?ワンダーランドに危機をもたらす敵役を熱演した2人にも注目が集まるだろう。

■ 原監督「とても信頼している声優さんです」

藤原と矢島は、原監督が「クレヨンしんちゃん」のTVアニメシリーズを手掛けていた頃から、27年来の付き合いで、「河童のクゥと夏休み」(2007年)、「カラフル」(2010年)、「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」(2015年)にも出演するなど、原作品の“常連声優”。

そんな2人に原監督は絶大な信頼を寄せており「悪役コンビは、藤原さんと矢島さんにぴったりだと思ったので演じてもらうことにしました。過去の作品にも出演してもらっていて、とても信頼している声優さんです。藤原さんにはワンダーランドの誰もが恐れているザン・グの怖さを表現してもらい、矢島さんは悪役だけどどこか憎めないドロポを演じてもらいました。ひろしとしんのすけとは真逆の悪役キャラを楽しみにしてほしいです」と語っている。

本作についてジャパンプレミアに登壇した主演の松岡は「この種類の涙っていつから流していないだろうと、感情の壺があふれ、アフレコをしながら泣けて泣けてしょうがなかった」というエピソードを披露している。どんな作品に仕上がっているのか、公開を心待ちにするファンの期待が高まっている。(ザテレビジョン

映画「バースデー・ワンダーランド」の極悪コンビ! ザン・グとドロポ