米オハイオ州のエイベット・レイ君は、6歳にして「クイーン」「アデル」「ビートルズ」などの難曲をピアノで弾き、歌を歌う。生まれた時から視覚に障害があり、独学でピアノを始めたエイベット君だが、彼が奏でる音楽は多くの人を魅了してやまないようだ。

オハイオ州デイトンに住むエイベット・レイ君は、視神経の先天的異常「視神経低形成」による視覚障害をもっている。片眼は全く機能しておらず、もう一方はわずかに視力があるものの普段は点字で読み書きし、杖を使って移動する。

母サラ・ムーアさんによると、エイベット君は耳から聴いた音を頼りに独学でピアノを始め、生後11か月の時にはすでに『きらきら星Twinkle Twinkle Little Star)』のメロディーをピアノで弾いていたという。

その後、本格的にピアノレッスンを受け始めたエイベット君は、4歳だった2017年2月に「アデル会いたい」とSNSで呟き、名曲『Hello』と『When We Were Young』を弾き語りして話題となった。この時の映像はメディアでも取り上げられ、エイベット君には徐々に「弾き語りを聴きたい」というオファーが舞い込むようになったそうだ。つい最近では、オハイオ州のセンタービル・シティ・スクール・ディストリクトで900人の聴衆を前に堂々のステージを披露している。

サラさんは、『ABC News』のインタビューにこう明かした。

「生後2か月で視覚障害があると知った時は愕然としました。でも、あの子の魂には音楽が息づいているんです。目は見えなくても美しく、そして素晴らしい才能をもって生まれてきたのです。たくさんの人の前で演奏するエイベットを見ていると、つい自分の子供であるということを忘れて一ファンとなって応援している自分に気付きます。」

『CBS News』によると、エイベット君はピアノ教師をつけて新しいテクニックを学んでいるほか、様々な名曲にチャレンジしているという。現在のお気に入りはクイーンの難曲『ボヘミアン・ラプソディ』だそうで、ピアノを弾きながら音を外すことなく歌いこなす姿は圧巻だ。さらに米ロックバンド「タートルズ」の名曲『Happy Together』もお得意の一曲で、音楽の幅もどんどん広がっており、最近はサラさんのフィアンセの影響を受けてラップミュージックも取り入れているとのことだ。

そして当のエイベット君はというと、「歌を歌ったり、ピアノを弾くのは大好きなんだ。だってみんながハッピーになるからね。拍手もいっぱいもらえるんだよ」と語るなど、すでに大物ぶりを発揮している。まだ6歳の音楽の天才は、ピアノの他にもドラムウクレレ、ギターを弾くことができるようで、今後はチューバトランペットサクソフォーンに挑戦する予定だそうだ。

画像は『Avett Ray 2019年3月21日付Facebook「Inside Edition has the best story tellers! This is so good!!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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