自動運転の次のトレンドは、空飛ぶ乗り物か。ここ最近、海外メーカーを中心に一人乗り用の飛行モビリティが開発されているが、フランスに拠点を置く「LAZARETH」が発表したのは変形可能な空飛ぶバイク『LMV 496』。技術のさらなる進化により、近未来のものだと思っていた乗り物が、だんだんと現実味を帯びて近づいている。

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『LMV 496』は、陸路と空路の走行を可能にした4輪バイクだ。ロードモードでは少しゴツめのバイクのような見た目だが、ダッシュボードのスイッチを操作してフライトモードに切り替えれば一気に変形! タイヤが地面と水平になるまで持ち上がり、合計1300馬力を発揮する4基のタービンエンジンが機体とライダーを空中へと浮上させるのだ。

ボディはケプラーとカーボンの複合素材を採用しており、強度にもしっかりと配慮されている。むき出しのパーツやゴツさが、なんとも言えないメカメカしさを放っている。

https://www.youtube.com/watch?v=v5YBVZZOEd8

なお『LMV 496』はSF映画を想像させるレベルの完成度ではないようだ。公開されている動画を見る限りでは、まだ実験段階というところだろうか。しかし浮上している事実はたしかなので、これから数年の間に精度を高めた製品が公開されるはずだ。

これまでに『LMV 496』は5台が製造されており、そのうち4台が公式サイトで予約を受け付けている。安全性の確保や法整備など山のように課題は待ち受けるが、いつの日か空飛ぶバイクが飛行機のように当たり前の存在となる未来が来るのかもしれない。

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LMV 496

text塚本直樹
(d.365

掲載:M-ON! Press