TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月4日(木)の放送では、コンビニエンスストアの24時間営業問題について、議論を交わしました。

セブン-イレブンだけの問題ではない

コンビニ国内最大手のセブン-イレブンジャパンは、古屋一樹社長が退任し、後任として永松文彦副社長が昇格する人事を固めました。社長退任後、古屋氏は代表権のない会長に就くとしています。

セブン-イレブンは、大阪府の加盟店のオーナーが人手不足により自主的に営業時間を短縮したことが話題になり、一部の直営店舗で24時間営業の見直しに向けた実験を始めるなどの対応に追われています。

そんななか、親会社であるセブン&アイホールディングスの井阪隆一社長は、セブン-イレブンの対応が不十分だったとして体制刷新に踏み切ったようです。今後は、店舗運営の制度設計など、経営環境の急激な変化への対応を急ぐ考えです。

◆問題の本質がズレている

慶応大学特任准教授でプロデューサー若新雄純さんは、一連のニュースを受け「セブン-イレブンブラック企業と言われたり、悪者扱いされている風潮の意味が全くわからない。セブン-イレブンの何が悪いんですか?」と異議を唱えます。

そして、「コンビニ業界と消費者の生活行動の問題であって、セブン-イレブンの経営体質の話ではない。ほかのコンビニも同様にフランチャイズ経営をしているのに、なぜ24時間営業問題がセブン-イレブンだけの問題になっているのか」と語気を強めます。社長交代にまで至った顛末にも「問題の本質がズレてしまっている」と指摘しました。


堀は「若新さんの意見もよくわかる」と前置きした上で、「もし、大阪府オーナーの声がメディアで取り上げられず、明らかになっていなかったら、(同店のオーナーは)奥様を失った後に首をくくっていたかもしれない」と言います。

◆「コンビニ」どうあるべきか

これに対し、若新さんはセブン-イレブンだけを責めるのではなく、我々消費者の行動も含めて、コンビニというものが社会にとってどうあるべきかを、みんなで考えるべきだと思う」と見解を述べました。

セブン-イレブンの問題がこれだけ取り沙汰されている理由について、ある視聴者からは次のような声も。

セブン-イレブンが(営業時間を短縮した)オーナーに対して違反金を請求したらしいとのニュースが流れ、セブン-イレブンの対応に問題があったからであって、そのほかのコンビニチェーンは同じような対応をして突き放したかどうかはわからない」

若新さんは、「一社だけが責められるのは、議論の仕方としては未熟さを感じる」とし、「ファミリーマートローソンもリーディンカンパニーの1つなんだから、むしろ(この問題に)静観しているのではなくて、『うちはこう考えよう』と意思表示したり、オーナー座談会をやるなどの行動に移してほしい」と議論の広がりを求めていました。

◆「7-11」の語源に立ち返っては

情報スタビライザーでジャーナリストの下村健一さんは、1974年セブン-イレブン国内1号店が出店された際、CMでの“開いてて良かった!”というキャッチフレーズがとても印象に残っていると、懐かしそうに振り返ります。

「24時間営業になった瞬間から、店名は意味を失って、開いているのが当たり前の世の中になってしまった。朝7時から夜11時まで営業しているというセブン-イレブンの語源に、今一度立ち返ってみてはどうか」と話します。

事の発端となった大阪府の加盟店のように、フランチャイズ店舗によっては「営業時間を短縮したいという店が出てくるのは当たり前のこと」と下村さん。現在、世論では「24時間営業は一律でなくてもいい」「フランチャイズは一律であるべき」と意見が分かれている現状を補足しました。


メインMCの堀潤は、「経営者側の立場からすると、フランチャイズが一律でないのはありえないと思う」と一定の理解を示しつつも「社会情勢としては、これだけ生活の多様性が広がっているわけで、細かく変えていかなければならないのでは」と主張しました。

※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

若新雄純「業界全体で行動すべき」コンビニ24時間営業問題に提言