歩いていて「つまずくことが多くなった」。そう感じることはありますか? メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生によれば、よくつまずいてしまうのは、「足の裏が怠けて」「足腰が萎縮している」のが原因なのだそうです。そこで今回は、靴に慣れて忘れてしまっている「足の裏の使い方」をレクチャーしてくれました。
足を引きずらない
【足を引きずる、つまずく】
歩いていて、よくつまずく。歩いていると、ベタベタ・ズルズルと足の裏を地面にこするように歩いてしまう。「足が上がらなくて、いやになっちゃう」なんて話を聞きました。
便利な靴に慣れて、足の裏が怠けてしまうと、くるぶしから先の「足」をつかうことを、カラダは忘れてしまいます。大事なのは、歩く時の意識の向け方。
【足腰の萎縮】
普段歩く習慣のない人や、加齢をきっかけに人のカラダは萎縮していきます。とくに足が伸びにくくなることが顕著です。足をズルズル引きずって歩くのは、そんな萎縮した足腰が原因です。萎縮した足腰は、全身の血流にまで影響します。
ふくらはぎは「第二の心臓」なんていいますが、縮こまった足腰ではそんな「第二の心臓」は充分に働くことができません。普段歩くことがなくても、加齢がきっかけでも、足腰をのばして充分に使いこむ習慣のある人は、「怠けて萎縮」することはありません。
歩いていて、ひんぱんにつまずいたり、足を引きずって歩く実感のあるときには、「足腰の怠けた萎縮」を解消しましょう。
【踵をのばして、小指でつかむ】
腰から骨盤、太ももの後ろからひざ裏、ふくらはぎから足の裏まで、充分に足をのばして歩くことで、「第二の心臓=ふくらはぎ」が充分にポンプ機能を発揮することができます。
歩いているときに、足裏全部を意識するのは難しいですが、前足を出すときに「踵をのばして着地」するように心がけるだけで、意外と足裏全部をしっかりのばして歩くことができます。
そして、しっかり踵で踏みしめたら、着地した地面に足の小指を引っ掛けるようにして地面を蹴ると、足裏全体を使ってのびやかに歩くことができます。
この「踵でついて、小指を引っ掛けて蹴る」動作ができるようになると、歩幅がグンと広くなって、歩くスピードが上がったように感じます。
「足を引きずって歩く」と愚痴をこぼしていた人も、そんな足裏の使い方をお伝えしてから、平地でつまずかなくなったとか。便利な靴に頼るばかりでなく、ときには自分のカラダの可能性を広げてみる、なんて心がけも楽しめたらいいですね。
image by: Sirirat, shutterstock.com
臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。
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