スコットランド在住のある19歳の女性は昨年7月17日、朝に目覚めると真っ平らだったお腹が大きく膨らんでいることに気付いた。女性はそれから1時間もたたないうちに、第2子となる女の子を出産したという。『Metro』『The Sun』などが伝えている。

スコットランドのグラスゴーに住むエマルイーズ・レガットさん(19)はその朝、お腹の膨らみに気付いて驚きの声をあげた。母親に電話し、その連絡を受けて駆けつけた祖母のルイーズさんは孫の様子を見てショックを受けたという。

「あなた、間違いなく妊娠しているわよ。」

自分の身体に起こっていることとはいえ、エマルイーズさんは混乱し、過度に興奮したまま祖母の車に乗り込んだ。しかしこの時すでに陣痛が2分間隔になっており、エマルイーズさんは車の中で破水してしまった。

ルイーズさんはなんとか近くの病院の駐車場まで車を走らせたが、苦しそうな孫にこう告げてその場を離れた。

「応援を呼んでくるから、5分だけ待ってね。5分よ。待てるわよね。」

しかし、エマルイーズさんは待てなかった。助産師と一緒に戻ってきたルイーズさんが車のドアを開けた時には、すでに赤ちゃんが産まれていたのだ。

パニックに陥っていたエマルイーズさんをなだめつつ、ルイーズさんは車内に積んでいたブランケットで産まれたばかりの赤ちゃんを包んだ。その後、赤ちゃんは万が一のために病院で血液検査などを受けたが、特に大きな異常はなかったようだ。エマルイーズさんは、そんな第2子シアラちゃんの出産についてこのように振り返っている。

「経口避妊薬を服用していたので、妊娠しているなんて考えもしませんでした。避妊薬を飲み始めた時に少しだけ出血があったのですが、その後生理が来なくなりました。でもきっと薬のせいだと思って気にしなかったのです。悪阻もなければ、何かが無性に食べたいということもありませんでした。体重は少し増えましたが、お肉が付いたのは顔や腕、脚だけで、出産した朝までお腹はぺちゃんこでした。それに赤ちゃんがお腹の中で動くとかキックしているとか、そんなことも全くありませんでした。」

「だからシアラを目の前にしても、『これってホントなの?』と現実をすぐに受け入れることができませんでした。パートナーは2人目の誕生を喜んでくれていますが、サプライズは今回だけにしようと話し合いました。医師は『赤ちゃんが背中側にいたんでしょうね。よくあることですよ』と笑っていましたが、これを機会に子宮内に避妊具を挿入しました。万が一に備えて妊娠テストも定期的に受けようと思っています。とにかく今はシアラが健康で産まれてきてくれてホッとしています。」

おばあちゃんは私と同じくらいショックを受けていましたが、シアラの誕生を誰よりも喜んでくれました。出産直後、『ゴージャスな赤ちゃんよ。私のひ孫なの』って道行く人に話しかけていたんですよ。シアラのミドルネームは祖母の名前からとって“ルイーズ”に決めました。シアラが大きくなった時に、誕生秘話について話をするのが今から楽しみです。」

実はルイーズさんは、シアラちゃんの誕生から3か月後の昨年10月に他界したそうだ。エマルイーズさんは祖母への思いをこう語った。

「あんな出産を経験することはもうないでしょうね。祖母がそばにいてくれて本当に良かったと感謝しています。それに祖母もシアラに特別な絆を感じていたと思いますよ。」

なお、妊娠に気付かずに出産する女性はこれまでにもいくつか報じられている。昨年2月にはイギリスの21歳の女性が自宅トイレで用を足そうとして双子を出産、昨年9月にもスコットランドで30代とみられる女性が突然産気付き、デパート内で出産していた

画像は『Metro 2019年4月4日付「Teen who didn’t know she was pregnant wakes up with a baby bump and gives birth 45 minutes later」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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