
「散策路内 ほら貝 演奏禁止」——世界文化遺産に指定されている京都の二条城に掲示中の注意書きが注目を集めている。二条城を管理する京都市にこの呼びかけに至った背景など話を聞いた。
二条城の外堀沿いの散策路には、石垣の発掘調査を説明するボードとともにこの注意書きが掲示。黒字で「ほら貝」、赤字で「演奏禁止」と大きく書かれ、その下には音符に赤丸と斜線を重ねたマークで演奏禁止を強調している。
ほら貝の演奏という非常に限られた行為を禁じるこの注意書きに、Twitterでは「誰だよほら貝吹いたの」「ひょうきん族か三枝の国盗りゲームかよ!」といったツッコミが多数。また、「あの広〜いところで一度思い切り吹いてみたかったなあ」といった声や、「一回や二回じゃなかったと言うことかな」「ほら貝以外なら演奏OKですか?」との疑問も寄せられ、大きな反響となっている。
京都市の担当者に話を聞いたところ、昨年9月に近隣住民から散策路の辺りでほら貝を吹いている人がいるとの問い合わせがあったという。これを受けて市は、「大声禁止」や「演奏禁止」という注意書きを掲示したが、ほら貝を吹く行為はなくならず10月からより限定的な表現に変更。現在の注意書きにしてからはほら貝が鳴り止んだため、しばらくこのまま掲示を継続するとしている。市の担当者は、ほら貝以外にも「ご近所迷惑になる行為はやめてください。禁止です」と呼びかけている。

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