TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月4日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、慶応大学特任准教授でプロデューサー若新雄純さんが、中高年のひきこもりが増えている原因について持論を述べました。

◆きっかけは「退職」が最多

内閣府は、40~64歳の中高年のひきこもり状態の人が全国に61万3,000人いるとの推計値を公表しました。内訳は、男性が76.6%で、きっかけは「退職」が最多。また、ひきこもりの期間は「7年以上」が半数近くを占めており、長期化・高年齢化が浮き彫りとなりました。

近年は“年功序列”から“実力主義”へとシフトしています。前者では、年齢を重ねて働き続ければ、無条件で居場所が保証されていました。しかし、後者では年の功は関係なく、実力で勝負できない中高年が居場所を失っています。若新さんは「実力主義が中高年のひきこもりを増やす引き金となっている。社内での居場所を狭め、どんどん条件が厳しくなっている」と指摘します。


例えば40歳の人が「働きたい」と思って企業の門を叩いても、上司となるマネージャーが「20代」という現実もあります。そうなると、採用する企業側からしても、扱いや接し方など、非常に悩ましい面があることも否めません。

◆どこにも所属できない社会

若新さんは地元・福井県の現状を紹介。都会ほど実力主義が浸透しておらず、長く勤めてきた人が高いポジションを得ていることや、集落の集まりでも“年配者が偉い”とされるケースも多く見られるそう。年功序列のシステムが健在のため、歳を重ねていることで、居場所を得ていると言います。

若新さんは、家にひきこもる理由について、次のように分析しました。

「家は全ての人にとって“無条件”の安心を与えてもらえる場所。“無条件の安心”とは“雨風をしのげる”という意味合いではない。世の中は、一定の条件を満たさないと、どこにも所属できない社会になってきている。その条件も、年齢を重ねるとともに厳しくなっている」。
※この番組の記事一覧を見る

<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

“居場所”を失う中高年…「ひきこもり」60万人超