生理前の不調は骨が原因!?

生理前になると、頭痛がする、胸が痛いほどに張る、肩が凝るという“プチ不調”を訴える人は少なくありません。こういった症状の多くはPMS(月経前症候群)の症状の一つ。詳細は明らかになっていませんが、月経周期中に女性ホルモンエストロゲンとプロゲステロンの濃度が急激に変動する影響が大きいとされています。

でも、生理前後の不調はそれだけが原因ではありません。骨盤からはるか遠く、頭蓋骨や肩甲骨のコリが原因になることもあるのです。

生理時に頭や肩が痛くなるメカニズム

生理の時に、骨盤が開くのは“一番最後”。背骨を通じて、骨盤の中心となる仙骨、頭蓋骨の一部である後頭骨は連携していて、生理時は、頭蓋骨から順に上から開いていきます。最後の骨盤の動きが悪いと、連動した頭や肩に不調が出てしまうのです。

骨盤が動くことで、体の重心が変わります。連動するこれらの骨も一緒に動いてバランスを保とうとしているため、骨盤がうまく動かない人は他の骨もギシギシ…。体に負担をかけ、頭や肩が傷むようになってしまうのです。

逆に言うと、骨盤とともに他の骨もスムーズに動くようにしておけばこれらの不調に悩むことが少なくなるということ。日ごろからケアをしておけば、生理時のツラさを和らげる一助になるというわけなのです。

筋肉ケアが生理時の頭痛・肩コリ緩和に効果

もちろん骨は一人では動くことはできません。実際に動かしているのは骨まわりの筋肉です。骨盤ケアはもちろんですが、日ごろから肩甲骨まわりの筋肉や、頭蓋骨の筋膜ケアをしておくことが、生理時の痛み対策に効果的です。

生理時の肩コリは、「生理時」に限ったことがないことがほとんど。普段からコリがあるのに気づかず、生理時に痛みが出たというケースが少なくありません。そもそも、肩甲骨は他の骨とつながっておらず、支えるものがないため、凝りやすい部分。特にPC作業をする人や、スマホを使う時間が長い人は、筋肉を動かす機会が少ないため要注意です。肩を回す、ストレッチをするなど、こまめに動かしましょう。

理想は1時間に1回、ストレッチを習慣にしておけばこれらの症状は和らぐはずです。

頭痛対策には耳回しが効果的

頭蓋骨は1個の骨ではなく、小さな骨のパーツがいくつもつながってできていて、そのつなぎ目が開いたり閉じたりしています。頭蓋骨のすぐ上には筋膜が覆っているため、動かしておかないと癒着して動きにくくなってしまいます。

左右の耳のくぼみに中指を入れて軽く引っ張り、そのままグルグルと回してみましょう。頭蓋骨の筋膜癒着が解消されるだけでなく、頭蓋骨と蝶形骨の間にわずかな隙間ができることで血行が促されて頭がすっきり!

笑う時も頭蓋骨は動くので、ゲラゲラと大笑いするようなDVDを観るのもおすすめです。

頭蓋骨、肩甲骨、骨盤の三つの骨を柔軟にしておくことで、生理時のダイナミックな骨の開閉もスムーズに。ケアしておけば、生理前も生理時も楽に過ごせるようになるかも!女性の体のメカニズムを知って、ブルーな日も快適に過ごしたいですね。

ライター:佐倉光
出典:『いますぐはじめる子宮活』
監修:奥谷まゆみ/「からだクリエイトきらくかん」主宰。のべ2万人の体を観察し、施術するよりも、体を動かしたり、使い方を変えて不調を改善する独自のメソッド「からだレッスン」を考案。直接指導のほか、全国各地で講演やワークショップを行っている。著書多数。

生理中の頭痛や肩コリ…実は「動けない骨」のせいかも!?