2019年3月に「週刊文春デジタル」が報じた、アニメ『Fate/Zero』や『活撃 刀剣乱舞』、4月より放送されている『鬼滅の刃』などを手掛けるアニメ制作会社「ufotable(ユーフォーテーブル)」の脱税疑惑。
3月12日に始まった東京国税局の“ガサ入れ”調査により、4億円に上る申告漏れがあったことが、当局関係者への取材で判明しました。
ユーフォーテーブル関係者は、「ガサ入れが行われてから近藤光社長は数日間、自宅にこもって毎日弁護士と話し合いを続けていました。『週刊文春デジタル』の取材を受けた直後は、『問い合わせがあっても答えないように』とかん口令を敷き、本人は出社していなかった。」
「しかし先週くらいから、ブスッとした表情で、毎日、東京スタジオ(杉並区)に出社して、仕事に向き合い始めました。劇場版『Fate』シリーズは全3章中、現在第2章が公開中です。第3章の仕事をユーフォーテーブルが受けられるのか。」
「そして4月6日から放送がスタートしたアニメ『鬼滅の刃』(テレビ東京系)の放送は続けられるのか。戦々恐々としている状況です」とコメント。
実際の税務処理はどうなっていたのか、東京国税局の捜査関係者によると「同社は現金でのやり取りがほとんどで、記帳をきちんとしておらず、本来、為されるべき会計処理が行われていなかった。」
「捜査はまだまだ続くが、こちらが把握している脱税額は4億円。追徴課税は2億円といったところだろう」とのこと。
また年2回、同社が徳島市で行っている町興しイベント「マチ★アソビ」で、2011年10月から毎回催されている、東日本大震災被災地のための「チャリティーオークション」の収益の使途についても、不正会計の疑惑があると、「週刊文春デジタル」編集部に多数の情報提供が寄せられたそうです。
骨董通り法律事務所の小林利明弁護士は、「被災地復興のためと銘打ってチャリティーオークションをしているにもかかわらず、その収益を違う使途で使えば、刑法第246条の詐欺罪にあたり、10年以下の懲役が科される可能性があります。」
「また、法人が計上すべき収益をきちんと申告していなかった場合には、法人税法違反、つまり、脱税になります」と解説されています。
脱税額は4億円 大人気アニメ「鬼滅の刃」制作会社の被災地チャリティーにも不正疑惑
https://bunshun.jp/articles/-/11441
ufotable
公式サイト:http://www.ufotable.com/
公式Twitter: https://twitter.com/ufotable
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