英国三菱は、ロンドンをドライブする古いクルマのオーナーは、三菱アウトランダーPHEVへ乗り換えると、なんと1日で3500円も得をする!と言っている。いくら燃費がいいからって、1日3500円っているのは言い過ぎでは? いえいえ、確かにそうなんです。

 ロンドンでは2019年4月8日から、古くなり排気ガス量が多い車両に課金する、超低排出ゾーン規制(ULEZ)が施行された。ULEZにより2007年以前に作られたバイク、Euro4に対応できない2006年以前に作られた一般ガソリン車、Euro6規制をクリアできない2015年以前に作られたディーゼル車はシティに入るために一日12.50ポンド(1ポンド=146円換算で1825円)が課税されることになった。

 すでにロンドンでは渋滞と大気汚染を緩和するために、中心部に平日7:00から18:00までに乗り入れる車両に一日11.50ポンド(1679円)の渋滞税(The congestion charge=混雑課金)を課している。現在は、CO2排気量が75g/km以下のPHEV及び純電気自動車(EV)は渋滞税を免除されているが、いわゆるマイルドハイブリッド、ストロンハイブリッドself-charging hybrid)は、渋滞税を支払わなければならない。

 今後は、平日昼間、対象となる車両で中心部に乗り入れようとする人は渋滞税とULEZの両方を払う必要があるわけだ。乗用車であれば3504円になる。


 英国三菱自動車いう、「アウトランダーPHEVの乗り換えたら、1日3504円セーブできる」というのは、ここに理由があるのだ。

  WLTPで139mpg(59.1km/ℓ)の燃費と46g/kmのCO2排出量を誇る三菱アウトランダーPHEVは、ULEZ、渋滞税ともに免除されるというわけだ。


 ULEZは現在はロンドン中心部に入る車両に適用されるが、2021年10月25日からは拡大して北と南の環状線をカバーすることになる。


 ただし、現在は、CO2排気量が75g/km以下のPHEVピュアEVは渋滞税を免除されているが、2021年10月からはすべてのハイブリッド車が課税対象となり、2025年12月からはすべての電気自動車が渋滞税を払うことになるという。