旅をした時に思い出として残るのは、美しい景色や美味しい料理だけではない。中国メディアの捜狐は5日、日本と中国の宿泊施設を比較すると「チェックアウト時に受ける印象が全く異なる」とし、日本の宿泊施設の客に対する態度は敬服せざるを得ないと語る記事を掲載した。

 一口で宿泊施設と言っても高級ホテルからビジネスホテル、旅館、民宿など様々な形態が存在するが、予約からチェックアウトまでの一連の流れや手続きは大体共通している。記事は、こうした一連の手続きにおいて、日中で大きく異なる部分は「退室時の室内検査の有無である」と指摘した。

 日本でも宿泊時にデポジットを求める施設があるが、大抵の場合は何事もなくチェックアウトに至る。しかし、中国の宿泊施設ではチェックインの際にデポジットが請求され、退室時には先に従業員による室内検査が行われ、問題がなければチェックアウトすることができる。日本ではあまり馴染みのないデポジットだが、海外ではごく一般的であり、客がホテルの備品を破損した際や盗難を防ぐための一時的な保証金だ。

 記事は、中国の高級ホテルですら日本の宿泊施設のサービスには及ばないとし、それは「退室時の室内検査」であり、日本の宿泊施設ではチェックアウトの際に嫌な気持ちを味わわなくても済むと感嘆した。

 中国のホテルでは退室時の室内検査によって備品の破損が発覚することがあるため、ホテル側も検査を行わざるを得ない状況にあるのだろうが、記事は、日本の宿泊施設で室内検査が行われないのは「日本人客のマナーが良く、モラルが非常に高いからだ」と主張した。ゆえに、中国人観光客が日本でチェックアウトをする際も室内検査を求められないので、「ホテルから信用されている客」という気分になり、宿泊先の快適さも含めて日本の旅行をより思い出深いものにしてくれると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の宿泊施設では「嫌な気持ちにならない」、それはチェックアウトが違うから=中国メディア