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14日放送の『サンデージャポン』(TBS系)で、杉村太蔵が辞任した桜田義孝前五輪相について、過去のエピソードを踏まえて擁護。さらに身体を心配する発言を行い、一部ネット民から称賛の声が集まっている。

 

■桜田前五輪相を擁護してきた杉村

番組では桜田義孝前五輪相が10日、「復興以上に議員が大事」などと失言した責任を取り辞任したニュースをVTRで紹介。

そしてスタジオに戻る前、「番組内で繰り返し擁護してきた杉村太蔵にいろいろ伺います」と嫌味とも取れるアナウンスが。出演者も批判を繰り返す中、杉村太蔵は、

「じつは私と桜田大臣はですね、師弟関係上司と部下の関係と言っても過言じゃなかった。私が初当選して配属になったのが厚生労働委員会。その時の厚生労働委員長が桜田さん、もう当時はキレキレ。

 

確かにあの当時から名前を間違えることは多かったんです。私のことも『だいぞう』と言っていた」

 

とエピソードを告白。その上で、

「これだけは。桜田義孝という人は被災地を軽んじるような政治家ではありません」

 

と、双方向から叩かれ「針のむしろ」となっている桜田義孝前五輪相を擁護した。

 

■健康状態を心配

さらに杉村太蔵は、

「私が本気で心配しましたのはね、就任してからこの半年間、国会の答弁や記者会見を見ても、質問の内容を理解できてない。大臣のメモを渡されても、ちょっと理解できてないような感じがあったんですよ」

 

と分析。さらに

「先週の金曜日(辞任後)桜田大臣の事務所に電話しましてね、『本当に心配してます』と。過度なストレスで睡眠時間も取れていない。年齢ももう間もなく70歳。『一度健康のチェックをしていただきたい』と。

 

高齢化社会になって、65歳からさらに長く働くような時代になってきたときに、一見わからないけども、どこかで身体の不調をきたしている方がいる」

 

と、辞任後の桜田義孝前五輪相に「身体のチェック」を勧めたことを明かした。

■テリー伊藤が割り込み猛批判

これに不満を見せたのがテリー伊藤だ。杉村太蔵がまだ話しているにもかかわらず、「でもね、僕は大臣としての資質がなかったと思います」と糾弾。

さらに「五輪担当大臣はそんなに難しくない」「それにもかかわらずできなかったことは荷が重すぎた」と批判する。

これに対し杉村太蔵は「そうでもない。副大臣時代パラリンピックを成功させたいとかですね、障害者部門…」と擁護しようとするが、テリー伊藤は、

「誰だってそう思うわけじゃない大臣になれば。でもできなかったってのは自分にそれだけの器がなかったってこと」

 

と再び割り込んで反論。話題は次へと移ってしまい、杉村に反論の機会は与えられなかった。

 

 

■杉村の発言に称賛の声

桜田前五輪相への執拗とも思えるバッシングが続くなか、そのような声に流されず、誤解を解こうとしたうえ、体調を気遣う発言をした杉村太蔵に、一部ネット民から称賛の声が。そして割り込んだ上にバッシングを浴びせたテリー伊藤については批判が上がっている。

 

■批判を恐れずに擁護した杉村太蔵

桜田義孝大臣の「復興より議員が大事」という発言は擁護のしようがないものだが、言い間違いについては「誰にでもある」もので、「メディアや野党の揚げ足取り」「桜田いじめ」との声もある。

「大臣の資質がなかった」というテリー伊藤の発言も当然なのだろうが、この状況でも批判を恐れずに当初の主張を曲げず、桜田前五輪相を擁護するとともに健康状態を心配した杉村太蔵の「優しさ」を支持した人は多かったようだ。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

杉村太蔵、桜田前五輪相を「被災地を軽んじる議員ではない」と擁護 優しさに称賛も