リーガエスパニョーラ第32節、バジャドリーvsヘタフェが14日に行われ、2-2のドローに終わった。なお、ヘタフェのMF柴崎岳は10試合ぶりのベンチ入りを果たすも出場機会は訪れなかった。

前節、アスレティック・ビルバオに競り勝って4試合ぶりの白星を手にしたヘタフェは4位の座を死守。連勝を目指す今節は残留圏内ギリギリの17位に位置するバジャドリーとのアウェイゲームに臨んだ。

立ち上がりから押し気味に試合を進めたヘタフェは14分、ボックス手前中央で得たFKの場面でキッカーのダミアンスアレスがサインプレーで右に位置を取ったアランバッリに横パス。これをアランバッリが豪快な右足のシュートで蹴り込むと、強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さった。

幸先良く先制に成功したヘタフェは相手を自陣に引き込みながら得意のロングカウンターで追加点を目指す。しかし、30分には左サイドのナチョからの斜めのフィードに抜け出したグアルディオラにシュートを流し込まれ、同点に追い付かれてしまう。さらに36分にはスプリントした際にバランスを崩して芝に右ヒザを取られたアントゥネスがプレー続行不可能となり、担架に乗せられてピッチを後に。これを受けてウーゴ・ドゥロが緊急投入された。

追いつかれたうえに主力の負傷交代という嫌な流れを引きずって後半に臨んだヘタフェは、まずまずの入りを見せたものの、完全にツキに見放される

62分、前半に1枚カードをもらっていたマティアス・オリベラが接触プレーで2枚目のカードをもらい退場処分となる。さらに69分には自陣ボックス内でアランバッリのクリアがジェネのヒジ付近に当たってしまい、不運な形からPKを献上。これをキッカーのウナルに決められてしまい、逆転ゴールを許す。

ここから10人でゴールを目指すことになったヘタフェはリスクを冒して前に出るが、75分には自分たちのセットプレーの流れからロングカウンターを浴びてワルドに決定的な3点目を献上。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によるリプレーの結果、ラストパスが出た場面でオフサイドがあったとしてゴールは取り消しに。

命拾いしたヘタフェだが、その後も相手に押し込まれて耐える状況が続きなかなか攻撃に出ることができない。しかし、このまま敗戦かに思われた試合最終盤に大きなドラマが待っていた。94分、右CKの場面でボックス内で混戦が生まれると、ウーゴ・ドゥロがオスカル・プラノと交錯。VARによる検証の結果、バジャドリー守備側のアフターチャージと判断され土壇場でヘタフェにPKが与えられる。

この重圧がかかるPKをホルヘ・モリーナが冷静に決め切って試合は2-2でタイムアップ。この結果、前日に勝利したセビージャに4位の座を明け渡すことになったヘタフェだが、数的不利から土壇場で得た勝ち点1は今後のトップ4争いで劇的なドラマを生むかもしれない。

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