鳥取県米子市米子市美術館で、「北原照久コレクション 懐かしくて温かいおもちゃの世界展 ~明治・大正・昭和の広告物も大集合~」が4月27日(土)から6月2日(日)まで開催される。

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テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの鑑定士で、世界的なおもちゃのコレクターとして知られる北原照久氏のコレクション約1000点を一堂に展観する同展。北原氏が所蔵する戦前・戦後期の貴重なセルロイド玩具、自動車、飛行機、電車、汽車、船、ロボットといった懐かしいブリキのおもちゃなど人気の「お宝」が公開される。また、明治から大正、昭和期の商品ポスターやマスコットキャラクターなどの広告物や、郷愁を誘うレトログッズも展示される。

同展と合わせて、第3展示室では「安部朱美創作人形展」も同時開催。米子市在住の人形作家・安部朱美氏の「昭和の子ども」をテーマにした創作人形33作品・約170体も観覧できる。

担当者は「北原さんは、『鑑定団』の放映が始まった1994年から鑑定士として出演され、その顔と人柄は多くの方がご存知のことと思います。ご出身は東京の京橋、実家は喫茶店とスキー専門店を営んでいました。本人も青山学院大に在学中、スキーの勉強のためオーストリアへ留学されています。

そこで北原さんは、現地の人々がものを大切にし、暮らしを楽しんでいる光景を見て、自分も『好きなものに囲まれた生活がしたい』と思ったそうです。このことがコレクターになるきっかけとなり、帰国後たまたま捨てられていた柱時計を見つけ、それがコレクションの第1号になります。

ずばり、収集の基準は『自分の琴線に触れたもの』『そばにあったら心地いいもの』。どんどん収集の幅を広げ、半世紀経った現在でも北原コレクションは毎日のように増え続け、その数は4トントラック100台分を軽く超えるほどだそうです」と、北原氏のコレクションのきっかけとその魅力について話してくれた。

子ども時代に思いを馳せ、懐かしい気分に浸れる「北原照久コレクション」。友達同士はもちろん、親子でのお出かけにもピッタリだ。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

おもちゃを収集した北原照久さん