一般社団法人渋谷未来デザイン(以下、渋谷未来デザイン)は公共空間の再構築を目指す取り組みとして、渋谷 川沿い水辺空間「渋谷リバーストリート」活用の社会実験プロジェクト「WORK PARK PACK(ワークパークパ ック)」を、ULTRA PUBLIC PROJECT(※1)と共に3月1日(金)より実施している。3 月 31 日(日)まで、 渋谷リバーストリートでの実験パートナー及び第一弾の活用アイデアを募集したところ、300 を超える様々なアイデアが老若男女を問わず多くの世代から集った。渋谷未来デザインは、多様なアイデアの中か ら比較的実現可能性の高いものを選出し、4 月以降社会実験として実施していく。

(※1)ULTRA PUBLIC PROJECT とは
Rhizomatiks Architecture、ティー・ワイ・オー、電通ライブの3社のメンバーで立ち上げたユニット。Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018 より、新たに、日建設計、プロペラ・アンド・カンパニーが加わる。 “We are the city.”の旗印の下、ハード面の開発ではなく、人を中心にしたさまざまなソフトウエアの視点で街づくりを考え、提案していく。

どうしてもグレーっぽい色に偏りがちな街の通りの中でビタミンカラーがぱっと目を引く WORK PARK PACK では、すでに川辺でのピクニックやコンテナのデコレーションなどが行われた。今後様々なワークショップや イベントなどが予定されている。

けん玉イベントを実施したい、というアイデアを受けて4月 13 日(土)には、Shibuya Spring Sesh というイ ベントが開催される(※雨天中止)。ニュージーランドやアメリカからもプレイヤーが駆けつけるというこのイベントには、日本各地からけん玉プレイヤーたちが集結する予定。世界レベルの技をひと目見てみたい、 けん玉をやってみたいという人も、誰でも参加できる。

4 月 29 日(月・祝日)には、都会では目にすることも少なくなった鯉のぼりを作り端午の節句を子供達と一緒に 楽しむことを目的に、透明素材の板状のプチロイドを活用して鯉のぼりを作るワークショップを開催予定。

5 月 11 日(土)には、ファンライフスタイル雑貨ストア Flying Tiger Copenhagen の部活「あそ部」はじめてのオフ会が、渋谷リバーストリートで開催され、100 名が無料招待される。

また、5 月 18 日(土)と 6 月 1 日(土)の 2 日間に渡って開催されるのは、スマートフォンを使った 「渋谷をみんなで撮ろう」フォトワークショップ by ナムフォト。詳細は今後発表される。

こういった例はまだほんの一部で、今後の渋谷リバーストリートの活用社会実験プロジェクト「WORK PARK PACK」の最新情報については、渋谷未来デザインのウェブサイト及び Facebook等で発表していく予定。

 

背景

都市の価値を左右する公共空間は、管理上の禁止行為にしばられがちで、市⺠の活用が進まない課題が見られる。渋谷未来デザインは、利用者目線による空間の管理と活用の自律的な仕組み構築を目指す社会実験を渋谷川沿いからはじめる。この社会実験では、さまざまな主体と連携しながらアイデアを時限的に現場で展開し、定量的データによる裏付けを基に、まちの価値を向上させ文化を育む仕組みを探る。

渋谷川について

渋谷川は、水面が見える貴重な都市河川として渋谷駅直近に存在し、その支流の河骨川は、唱歌「春の小川」の 舞台とされている。2018 年に官⺠連携の渋谷再開発の取り組みにより、この渋谷川に沿って人々のための新し い水辺空間「渋谷リバーストリート」が誕生した。今後、地域の皆様、働く人、学ぶ人、訪れる人が共にこ の渋谷川沿いの文化を形成していくことが期待されている。

WORK PARK PACK プロジェクトについて

「WORK(ワーク)」の意味を広義にとらえ、ビジネスパーソンだけではなく、ここ渋谷で生 活、活動するすべての人とオープンに WORK の可能性を創造し議論するプロジェクト。 「パブリックスペース×WORK」を実際の公共空間にて、公共空間の可能性を引き出す道具で ある PARK PACK(※2)を活用し、渋谷川沿いならでは活用のアイデアを検証する社会実験 となっている。

(※2)PARK PACK とは
移動式の公園「PARK PACK」は、デザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2018」(2018 年 10 月 19 日〜11 月 4 日)を 主催する東京ミッドタウンより、「みらいの公園」を作ってほしいとのオファーを受け、イベント のコンテンツとして発案したもの。「PARK PACK」の中に備わったさまざまなツールによって、公園が、あたらし い未来の遊び場になったり、ライブステージに変わったり、ミュージアムになったりと、多様なアクティビティやプログラムに変わる。

実施概要

主催: 一般社団法人渋谷未来デザイン
共催: ULTRA PUBLIC PROJECT※2
特別協力: 東京急行電鉄株式会社/渋谷ストリーム/Rhizomatiks Architecture/一般財団法人渋谷区観光協会/Flying Tiger Copenhagen を運営する Zebra Japan 株式会社 後援: 渋谷区
場所: 東京都渋谷区渋谷三丁目 23 番(渋谷川 2-1 区間)
期間: 2019年4月1日(月)〜2019年6月30日(日)
延⻑の可能性を検討。