4月19日に公開される映画「キングダム」。原作は累計発行部数3500万部を超えるほどの人気を誇る原泰久氏のベストセラーコミック。中国の春秋戦国時代を舞台に天下の大将軍を夢見る少年を描いたエンターテインメント大作である。主役の信を演じる山崎賢人、漂を演じる吉沢亮をはじめ、長澤まさみ橋本環奈、要潤、満島真之介、高嶋政宏といった人気俳優が集結。そんな中でも注目を集めているのが、原作でも屈指の人気キャラ・王騎を演じる大沢たかおである。

「大沢演じる王騎は“秦の怪鳥”の異名を持つ伝説の英雄。一線は退いてはいるものの、その圧倒的な強さと存在感、そして人間性は主人公・信の憧れの的。分厚い唇とキャラの濃い喋り方が特徴的な巨漢だけに、大沢ではミスキャストではないかという声も配役が発表された際にはありました」(映画誌ライター)

 しかし王騎を演じるために、大沢はトレーニングを重ね体重を半年で75キロから90キロまで増量。劇中では長さ4メートル・重さ30キロの矛を振り回すなど圧巻の演技を見せ、主演の山崎から「現場で1人だけ人間じゃない人がいると思った」とコメントされている。

 実は大沢、この作品に並々ならぬ決意で取り組んでいる。

「2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』で井上真央演じる主人公の夫・小田村伊之助を熱演後、約2年間仕事から離れており、休業を経て本人曰く『異様にエネルギーが溜まっていた』と話しています」(前出・映画誌ライター)

 そのマグマのように溜まったエネルギーは、その次の舞台で“すでに証明済みだ”と語るのは、大沢を知るスポーツ紙デスクだ。

「昨年『キングダム』の撮影を終えた大沢が向かったのは、イギリスロンドン渡辺謙が主演するミュージカル『王様と私』のロンドン公演で渡辺演じる王様の右腕・クララホム首相役を熱演。しかも公演期間の後半には、週に一度、渡辺に変わって主役のシャム国王も演じ、喝采を浴びています。今回のロンドン公演をきっかけに、渡辺に続く国際派のスターとして、これから大きな注目を集めることは間違いありません」

 映画「キングダム」で一体どんな演技を見せてくれるのか、見逃すわけにはいかない。

(窪田史朗)

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